かつての日本メーカーもあった
あのクルマのデザインを意識!?
世の中にこれだけのクルマがあるから、”偶然”にも別メーカーの車両と似てしまうということはありますよね。
この”偶然”の多くは、中国メーカーが圧倒的に多いことでも知られており、最近ではレンジローバー・イヴォークに似せたSUVが話題となりました。これに激怒した本家ランドローバー社は、中国当局に訴訟を起こすも認められず、半額以下で販売される”完コピ車”は皮肉なことに売れまくっているようです。
とはいえ、かつての日本メーカーも欧米の車にインスパイア(感化)された時代があったのも事実。偶然にも似てしまったのか、たまたまなのかは不明ですが、そんな例をご紹介しましょう。
【RX-7 & ポルシェ944】
リトラクタブル式のヘッドライトや、空力を意識したボディデザイン。
ポルシェ944の登場から後発で誕生し、類似していたことで”プアマンズ・ポルシェ”と揶揄されたクルマといえばRX-7(FC3S)。しかし、13Bのロータリーエンジンを搭載したライトウェイトなボディは、その高性能ぶりを発揮。似て非なるコンセプトですが、リトラクタブル式に流麗なフォルムを与えたスポーツカーは、必然とこうなっていたのかもしれませんね。
【ハコスカ & ダッジ・コロネット】
ダッジ・コロネットは”走る絨毯”とも言われ、1950〜1960年代に人気を集めた古き良きアメ車。
そんなコロネットにどこか似ているのが言わずと知れた日産の名車、3代目スカイライン「ハコスカ」なのです。ハコスカの誕生から前に発売されたモデルなので、ハコスカのデザインに影響したのかは分かりませんが、4灯ヘッドライトやフロントグリルはどこか似ているような……。
ちなみに、ハコスカに続いて誕生した4代目スカイライン、通称ケンメリ。
これも同じくダッジ社の初代チャレンジャーを模倣したと言われていますが、その真意は不明。
【ミラジーノ & MINI】
ミラをベースにしたクラリカルスタイルで人気のミラジーノ(写真の2代目は専用ボディ)。
まさに、MINIを意識していると言われていますが、そもそも1960年代のダイハツの名車「コンパーノ」という車をモチーフにデザインされたもの。
初代にはMINIと同様の排気量を持つ派生モデルも存在しましたが、少しずつ肥大化する現在のMINIとは違って2代目ジーノは軽規格を継承。現在は「ミラ・ココア」が継承し、その名前は消え去りました。
【アクア & シトロエンDS3】
ヘッドライト、三角形のフロントグリルなど、なんとなーく似ているのがシトロエンDS3とトヨタ・アクア。
こちらもコンセプトが異なる似て非なるモデル同士ですが、アクアのSUV版「アクアX アーバン」と、ホットバージョンの「DS3レーシング」がオレンジを差し色としたも偶然の一致なのです。この手のコンパクトカーは、ヒュンダイやプジョーなども雰囲気が似ていますよね。
決してコピーではない、国産車の似た者同士!
そっくりまでとは言いませんが、雰囲気が似ている日本車同士もあります。なかでも印象に残った3パターンがコチラ。
(ちんサブ)