2.5ℓはレギュラー仕様で燃料代を節約可能
しかしハイペースで走ると多段式ATがほしい
250RDSが搭載する2.5リットルV6エンジンは最高出力203ps/最大トルク243N・m。1.5tのボディに対して必要にして十分なスペックといえるだろう。
往路の東京〜大阪は東名高速〜名神を使用。神奈川県の大井松田まで約2時間と猛烈な渋滞に遭遇してしまったが、それ以降は流れも良く、速い走行ペースをキープしたまま走行。大阪までの燃費は11.1km/L。実は、走り(乗り心地も)の良さを優先させるためにこの区間の多くはスポーツモードで走行していた。それゆえエンジンの回転数が標準モードより常に高めとなり、燃費が思うほど伸ばすことができなかった。
復路の大阪〜東京は名神〜中央道。中央道は諏訪までアップダウンが大きく、追い越しをするときシフトダウンする頻度が高くなるのだが、今となっては段数の少ない6速ATのギヤ比の影響もありエンジンの回転数が急激に高まってしまう。長距離移動では、エンジン回転数の大きな上下はストレスの原因となるかもしれない。
6速ATでもトルクフルな3.5リットルエンジン(318ps/380N・m)なら不満は感じないだろう。できることなら、クラウンなどが搭載する2リットル直4ターボ(235ps/350N・m)が設定してほしいところだ。
ちなみに復路の燃費は12.5km/L。往路よりのような渋滞がなかったなど、条件が良かったためカタログ値を上回る好燃費を記録できた。東京〜大阪往復した約1200kmの平均燃費は11.8km/Lだった。
直接比較はできないが、2リットル直4ターボを搭載するクラウンアスリートG-Tと燃費はレベルはほぼ同じといえる。
しかし、マークXの3.5リットルV6やクラウンの2リットルターボはハイオク仕様だが、マークXの2.5リットルエンジンはレギュラー仕様。結果的に燃料代は1リットルあたり約10円安くなる。500kmを11km/Lで走行したと想定したらマークXのほうが約450円安くなるわけだ。
長い距離を走行してみて、改めてマークXはドライバーズカーとしての資質は十分に高いことが確認できた。ミドルサイズセダンという適度なサイズはマークXの走りの良さを支えているといえる。
クラウンのようにLサイズセダンの優雅さも魅力だが、欧州車のようないぶし銀の輝きがマークXから感じられた。
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