【ソアラ(Z30系)】
トヨタのハイソな高級パーソナルカー「ソアラ」。歴代モデルには、当時の最先端技術が投入され、着々と進化を遂げていきました。
そんな中、1991年にフルモデルチェンジした3代目は、BMW8シリーズやメルセデスベンツSLへ対抗すべく、全車3ナンバーを採用。DOHCの4リッターエンジンやアクティブサスの搭載など、ハイソカーにふさわしい遺伝子が受け継がれたのですが、中古車市場では、高値の初代や2代目と比べて値ごろ感ありなのです。
ただし、これはAT車に限ったハナシ。
2.5Lツインターボの”1JZ-GTE”を搭載したMT車は、希少なために今後は価値が出てくる可能性もありそうです。
□ソアラ(Z30系)中古車相場:80〜180万円(5MT)
【シルビア(S14)】
忘れてはならないのが日産の代表格、シルビア。
90年代には、S13〜S15の3モデルが販売された年代で、過給器付きは”SR20DET”と基本設計は同じ。燃料ポンプやインジェクターの容量がアップしてパワーも出しやすく、ボディ剛性が高いS15を推したいものの、まだまだ高値維持。S13は多少なりともプレミア感が出て、年式の割に相場も高く古臭さも否めません。
というわけで、推しは価格的にもバランスに優れるS14型シルビア。ボディがデカくなったとか、デザインがイマイチと不評な声もあったが、ワイドトレッド化によるコントロール性の高さや、豊富なアフターパーツは魅力。
個人的には、「あの目がたまらんわ」のCMでおなじみの後期型よりもタレ目の前期型がオススメかと。
□シルビア(S14)中古車相場:60〜160万円(5MT/ターボ)
マツダは初代ロードスターに、ホンダはビートに、日産はR32GT-Rへ純正部品の再販をスタート。
自動車メーカーが、古き良きモデルを残すために後押しとは、じつに素晴らしい試みですね。90年代スポーツには、純正部品の絶版や故障といった悩みは付き物かもしれません。でも、特別なスタイルや楽しみ、多少なりのトラブルも”90年代を飼う”醍醐味なのではないでしょうか。
当時モノしか味わえない感覚は、親父世代だけでなく、若者にも体験してほしいと思います。
(ちんサブ)