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【凄さを再検証】スバル史上もっとも激しい 変化を遂げた「GD系WRX」の魅力

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衝撃吸収性能ボディや6速MT搭載
ワイドトレッド化で基本性能を底上げ

【前期A〜B型(2000年8月〜2002年10月)】

「見た目も乗り味も野生的!まだ20年は乗れそう」

まずは前期モデルとなるGDB型。初代GC8型への思い入れが強すぎたせいもあり、2000年のデビュー当時はあまり好きになれなかったクルマだ。
走行性能のためのワイドボディ化とはいえ、スリムなGC8型と比べると大幅に肥大化したように映ったものだが、一方でGC8型では履きこなせない225/45R17サイズのポテンザを収められることに嫉妬と羨望を抱いた思い出もある。WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型最初は受け入れ難かった初期型のスタイリングも時が経つにつれてジワジワと好きになっていったことも印象深い。丸目ライトが描かれたTシャツを長年大事にしてきたことから、「GD系で一番好きな顔は?」と聞かれると、今では迷わず丸目と答える(笑)。
今の感覚であらためて見てみると、肥大化どころか超ライトウェイトな雰囲気で、当時とは真逆の衝撃を覚えた。オーバーハングの大きさの象徴でもある、フロントバンパーの無骨さはいかにも戦闘マシンらしくて勇ましい。時が経てば感覚も変わるものだ。
その走りは、やはり愛してやまない初代GC8型の正常発展版そのもの。発進直後こそわずかなモタつきを感じさせるが、低中速のトルクの厚みが盛り上がる瞬間はエンターテイメント性が高い。

WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型

新車から15年以上経過した初期型でも、ボディ剛性はしっかりしており、ワインディングを走っても楽しい。

長い長いEJ20E型ユニットの歴史のなかでは中期型ぐらいに位置付けられるエンジンだが、回転域ごとのメリハリの効き具合は最近のユニットより明確。昔ながらの排気音も相まって野生的なフィーリングが炸裂する。
しばらく聴かないと忘れるが、たまに聴くと不等長排気サウンドの音色はやっぱり最高だ。そして、もっとも驚かさせるのはボディ剛性の高さ。最近のクルマとは異なり、モノコック全体が強いというよりも土台となるフロアが屈強な感じがする。この骨格ならこの先20年ぐらいは全然普通に乗れると確信した。

さまざまなレアものが存在。愛らしいだけじゃない性能の高さ

 

[当時開発陣入魂の丸目ライト]

インプレッサ初の3ナンバーとなった2代目。厳しくなる衝突安全性やラリーなどで求められる強靭なシャシーやボディのため、車重が増えたことで初代オーナーからはなかなか支持されなかった。
しかしボディ剛性の高さなどは比較に及ばず、トータルで大幅に進化した2代目は最高出力こそ変わらないもの、厚みを増したトルクで扱いやすさも向上。インテリアもスポーティななかにも上質さをプラスし、スパルタン一辺倒のマシンから脱却した。

 

[性能トピック]

【6速MT初搭載】
大幅なトルクアップを果たした2代目STiでは、待望の6速マニュアルトランスミッションを新設計。ギヤレシオはクロス化され、ショートストロークで剛性感あふれるシフトフィーリングへのこだわりは、自社製品ならではだ。WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型

【トップレベルの衝突安全】
衝突時の乗員保護という安全性能をさらに向上させるため新環状骨構造ボディを採用。従来比約2倍のねじれ剛性を確保することで走りに直結する部分でも大きく進化。新開発のサブフレームやリアクロスメンバーの取り付け部も強化された。WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型

【環境性能が劇的に向上】
最大トルクの引き上げとともに、吸気側に可変バルブタイミング機構(AVCS)を採用することで低回転時からのトルクアップと同時に環境性能向上にも貢献。
モリブデンコーティングが施されたピストンなどで耐久性も高めた。WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型

【ブレンボブレーキ装備】
待望のブレンボキャリパーは、フロントに異径2ピストンの対向4ポット、リアには対向2ポットのアルミ製を採用。車両重量増にも負けない強大なストッピングパワーを手に入れたほか、利き味もこだわった。WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型

 

[主な競技戦績]

WRCドライバーズタイトル獲得&スーパー耐久で初優勝

COMPLETE CAR 『S202』

歴代シリーズでもっともスパルタン
WRX、WRX STI、GD型、GG型、GE型、GH型、GV型、GR型、GJ型、GP型

インプレッサ・シリーズのSTIコンプリートカーである「S20#」。なかでも2代目前期スペックCをベースとした『S202』は、歴代Sシリーズでもっともスパルタンなモデル。
徹底した軽量化とSTIが手がけたバランス取りエンジンは、最高出力40psアップの320ps仕様。驚異のパワーウエイトレシオで今も根強い人気を誇る。

 

【↓次ページに続く↓】

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