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「クスコ」が出力アップを数値で実証、水平対向に最適なエンジンオイル添加剤を発売へ!

ナノレベルの超微粒子が
エンジンパーツ表面の傷を埋める

イコールコンディションでしのぎを削るモータースポーツというフィールドを、製品を鍛える場として位置付けている「キャロッセ」。ノーマルの備える素性を最大限引き出してあげることの重要性を理解しているメーカーであり、それこそが正しいカスタマイズの入り口でもある。
エンジン内部でいうなら、ムービングパーツがいかにストレスなく摺動するかが何よりも重要なポイントだ。設計・製作の精度向上めざましい現代のエンジン。公差の範囲は狭くなる一方で、クリアランスを限界まで詰める製品トレンドにある。あわせて”最適化”の号令のもとにクーリング性能やエンジンブロック剛性などが過剰に高くならないよう、設計段階からいわば“忖度”されているのだ。
何の対策もなしに過度なパワーアップをしたことで、悲惨な姿になってしまった”FA20″を取材現場で多く見てきた立場からすると、うなずける話だ。

写真のボトルは試作品。市販時には専用デザインに。また、気温やエンジンのコンディションにより出力向上幅は異なります。

チューニングエンジンでなくとも、良好なコンディションをいつまでも保っておきたい。ユーザーレベルで出来ることといえば限られてしまうが、そんな要望に応えてくれるプロダクトが完成間近ということで、取材班は群馬へ飛んだ。
特別にテスト現場を見学させてもらうことができたその製品とは、2018年1月リリースのキャロッセ『サプリ』シリーズの第三弾『クスコ・エンジンオイルサプリ・ナノプラス』だ。
その名のとおり、主成分はナノ微粒子。すっかりポピュラーとなったナノという単位。1ミリの100万分の1が1ナノではあるものの、あまりに小さすぎてサイズ感の想像がつきにくいが、微粒子だからこそしっかりと金属表面の傷へとアプローチ、密着してくれるのだという。摺動することで付いてしまった微小な傷にナノ微粒子が入り込み平滑化することでフリクションを低減させる、というイメージだ。巷によくあるテフロン系添加剤とはアプローチが異なる。ご家庭のフライパンでもおなじみのテフロン加工は表面だけのコーティング。ナノ微粒子は傷の奥まで入り込む、という違いだ。

オイルレベルゲージから注入するだけ。その後は30分ほどアイドリングしオイルを撹拌し全体に行きわたらせる。60℃から硬化をはじめ、70℃を超えるとしっかりと密着する性質を持つ。

ピストンが水平方向に動くボクサーエンジンは、上面と下面では潤滑性能に差が出てしまう宿命を持っている。その点でも重力の影響を受けないほど小さな微粒子の”ナノプラス”は有利だ。
施工は至極カンタン。ボトルをよく振りベースオイルとしっかりと混ぜた後、レベルゲージから注入するだけ。容量は200ccなのでオイルがあふれてしまうこともない。注入後は30分ほどアイドリングしてあげれば、さらになじんでくれる。オイルポンプを伝わり、カム〜ピストン〜クランク(メタル)などにしっかりと行き渡ったところで、パワーチェックをしてみる。
その結果は……なんと6.8psのパワー向上が確認できた。エンジンオイル添加剤でパワーアップするというと眉唾のようにもとらえられてしまいそうになるが、これはまぎれもない事実。同時に1kg-m未満ではあるがトルクアップも確認された。

CUSCOブランドでは用途に応じたふたつのアプローチを用意。気軽に使える「ストリート」と、高温でも油圧のタレの少ない「レーシング」があるので、自身の用途でチョイスできる。ミッションサプリはミッションオイルに注入するだけでギアのフリクションを低減しシフト操作がスムーズにキマる添加剤。クーラントサプリは、ラジエタークーラントに混ぜることでウォータージャケット側からエンジンの発する静電気を除去。フリクションが低減し燃焼効率が高まり、結果としてレスポンス向上につながる。体感はわずかかもしれないがノーマル状態を「整える」ことはすべての基本であることを忘れずに。

グラフを見たなら、発生カーブは変わることなくそのまま底上げされていることがわかる。これら結果は、フリクションが減ったことでエンジン本来の「適正な」状態になったということだ。
効果はそれだけではなく、静粛性もアップする。旧車などさまざまな車両でテストを繰り返しているが、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)が減ったというテストデータも。鉱物系、化学合成系どちらのオイルとも相性は問題ないので、対象のクルマは選ばないうえ距離を重ねた車両だけではなく、新車時から注入することで事前に傷をブロックでき結果としてエンジンの寿命も延ばすことができる。

ピストンが水平方向に動くボクサーエンジンは、上面と下面では潤滑性能に差が出てしまう宿命を持つ。その点でも重力の影響を受けないほど小さな微粒子の”ナノプラス”は有利だ。

さらにナノ微粒子はマグネット式オイルフィルターには反応しないので安心。エンジン内部にしっかりととどまってくれる。とはいえ良好なコンディションをキープしていきたいなら3万〜4万kmごとの注入を推奨。
人間でいうエナジードリンクのような猛烈なブーストがかかるわけではないが、「”FA20″ってこんなにスムーズだったの?」とアクセルを踏むのが楽しみになる。すでに好評を博しているミッションサプリとクーラントサプリとともにトータルで試すことで86&BRZを”スーパーノーマル”化させるというプラン。『ナノプラス』が発売されたらすぐにでも実施してみたい。

「エンジン内部に手を入れることができないレギュレーションのレースでは、ベースエンジンのポテンシャルを最大限引き出すことが必要です。そんな発想から生まれた添加剤ナノプラスに期待してください」

 

CUSCOエンジンOILサプリNANO+ ¥19,800(200ml/予価)
86&BRZ専用ストリートエンジンオイル ¥10,000(5L)/¥2,200(1L)
86&BRZ専用レーシングエンジンオイル ¥18,000(5L)/¥3,800(1L)
ミッションサプリ ¥7,000(50ml)
クーラントサプリ ¥12,000(100ml)

キャロッセ TEL027-352-3578
http://www.cusco.co.jp/

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