往年のプロトタイプレーシングカーが競演
『2005y 第9回ニスモフェスティバル』
レーシングカーを間近で見られるコンテンツが充実
全面刷新された富士スピードウェイに戻ってきた第9回は、サブタイトルもズバリ“RETURNS”。コースはもちろんだが、パドックやピット、グランドスタンド裏のスペースも大幅に改修され、ニスモスタッフの準備作業は再びゼロリセットされたような年となった。
3年振りの富士開催は寒波それに負けない熱気が包む
従来はパドック側がメインのイベント会場で、そこにステージが設けられた。一方、スタンド裏は限定グッズなどのショップエリアで、来場者の移動距離が長く、見たいイベントを見逃す可能性が高かった。そこで、この年から改修によって設備が充実したスタンド裏(イベント広場)をメイン会場に変更。
これにより来場者はコースイベントはグランドスタンドから見られ、買い物に夢中になっていても気がついたらすぐ移動できるようになった。
この年は、コースイベントに出走するマシンはスタンド裏に設けられた舞台に1台ずつ上り、WRC(世界ワールドラリー選手権)のようなセレモニアスタート方式でコースに向かう企画も行った。スタンド裏に居ながらレーシングカーを間近で眺められ、コース外を走る姿を見られるなど、新しい試みも魅力の一つであった。
この年は世界速度記録に挑戦したR380-Ⅱと“怪鳥”の異名とった可変ウイングを持つR381が動態保存に仲間入り。そして、当時のライバルだったトヨタ7も登場。これにR382も加わり、’60年〜’70年代プロトタイプレーシングカーの競演が注目のイベントだった。サプライズとして’06年仕様のスーパーGTマシンもお披露目されたが、終盤は雪の洗礼を受けた年だった。
[リポート:GT-Rマガジン編集部]