最高品質のオーダーシステムカーマット
『KARO』の魅力に迫る
1980年に登場して間もなく、輸入車用フロアマットの定番になった「カロ」は、製品の品質と耐久性の高さが魅力。カタログ掲載車種のフロアをすべて実測するという強いこだわりが、純正以上といわれるフィット感を生み出している。
永いスタイルアップファンなら先刻御承知だと思うが、「カロ」のフロアマットといえば、インテリアパーツで定番中の定番アイテムだ。「カロ」というフロアマット専門ブランドがデビューしたのは1980年。当時のフロアマットは、ほとんど愛車キット的な扱いで、お粗末なものが多かったのだけど、「カロ」の製品は高品質だけでなく、デザイン、機能も圧倒的に洗練されていた。
「当時は、クルマの運転を楽しくしてくれるようなカー用品が本当になかったんですよ。それならば自分で作ろうということで、目を向けたのがフロアマットだったんです」と、社長室長の森谷いづみサン。
なにしろ、マットがフロアに合わせて精密にデザインされていて、敷いてみると純正よりフィットしているのだから、こんなに分かりやすい美点はない。当然、価格もそれなりだったのだけど、目の肥えたクルマ好きがすぐに飛びついて、純正フロアマットがほとんど用意されなかった輸入車ユーザーを中心に、シェアを伸ばしていったのだった。
「カタログにある車種のフロアはすべて実測しています。同じクルマでも、年式やグレードによる微妙な違いがあって、いつも苦労しますね。カロの製品を海外で販売しない理由もそこなのです。日本仕様でさえバリエーションが多いのに、海外仕様まで入れたら型取りが追いつきません。まずは国内のユーザーをしっかりケアしたいのです」と森谷サン。
そんな「カロ」の魅力は、不変のラインアップにもある。スタートは、サイザル麻織り『シザル』、絨毯的なループ織り『ウーリー』、毛足を長くとった上級の『クエスト』の三種類。『ウーリー』のみ『ウーリープライム』に名を変えたが、すべてデザインを変えずに作り続けられている。
後に『クローネ』と『フラクシー』が加わるものの、それぞれが被ることなくユーザーを広げているところに、息の長い製品を作りたいという作り手の思いが感じられる。
もちろん、不変といっても、製品がまったく昔のままというわけではない。ステッチなど伝統の手縫い仕事はそのままに、マット素材のクオリティは度々見直され、バックのラバーにしても、滑り止め機能を上げつつ吸音効果まで手に入れている。
「カロ」の象徴である、チェック柄は昔から変わっていないが、内容はいつも最新というわけなのだ。
すべてのモデルの運転席用マットには、足下右端の位置に「KARO」のバッジ、チェック柄同様にずっと不変のデザインを踏襲する。基本的に、フロア2枚、リア2枚の4枚セットで販売。
ツイード調のループ織りを採用した『クローネ』は、ラインアップ中もっともシックでスポーティ。すっきりしたルックスだが吸音性や防汚性にも優れる。
FLAXY フラクシー
発色のいい『シザル』の特徴をウール調素材で再現した人気モデル。『シザル』と違って、チェック柄はグラデーションで表現されている。上のブリリアントベージュはボルボオーナーに人気。
QUEST クエスト
「カロ」の最上級シリーズは、カット&ループ性能でチェック柄に毛足を整えて、重厚感とスポーティさを両立。特殊加工の化学繊維は汚れにも強く、ラインアップ中もっとも吸音効果の高いモデルでもある。
天然ウールの豊かな風合いを化学繊維で再現。『クローネ』と同レベルのボリュームで織り上げた贅沢なモデル。ダークグレー/ブラックの2トーンがお洒落。
カロ TEL03-3374-1955
http://www.karo1980.jp