プリント用レザーとラッピングが生む
無限の内外装コーデが誕生
新しいコンテンツに貪欲な「ニューイング」が、PCで作成したPDFどおりに自在にプリントできるレザーを導入。外装ラッピングとともにシートや内張りまでPCで自由にデザインできる体制が整った。
そんな新たなカスタムコーデに迫ってみたい。
NEWING×VW GOLF4 EXTERIOR
女性にも知ってほしい夢が広がるコーデ術
その名の通りインテリアを中心に数々の新提案と高いクオリティを打ち出している「ニューイング」。同社が『アルピール』ブランドでデビューして早15周年を迎えようとしているこの時期に、新たに発表したデモカーは意外にもデビュー時と同じゴルフ4である(当時は5ドアのGTIだが)。
偶然手に入っただけで、とくに原点回帰を狙ったわけではないと笑う池田社長だが、思い入れのあるゴルフの、それも今度は3ドア左ハンドルでMTのR32という日本ではじつにレアな個体ときている。そんな背景もあって、ニューイングらしい画期的な提案をブチ込みながらホットハッチを弾けさせてくれた。
その弾けっぷりの最たるものがラッピングだと思うが、画期的といったのはそれではない。某エレキギターのデザインをヒントにしたというラッピングももちろん絶大なインパクトを発揮しておもしろいが、いっそう注目してほしいのは、それと同一柄のインテリアをも実現していることだ。
詳しくはこの後紹介するが、ラッピングに続き内装レザーにまでもデジタルデザインの威力が及ぶようになったというわけだ。ホットな演出は足回りにもふんだんに盛り込まれていて、エアサスは車高調並みの機能性と走行性能をもった「エアレックス」に交換。
ホイールはもちろん「アルピール」製で、ソリッドな質感をもつ『MS-1フォージド』。1インチのみアップというところがかえってハイパフォーマンスカーらしい。少しだけ試乗したが4WDのR32とエアサスの組み合わせは踏ん張り、乗り心地とも満足できるものだった。
足はエアレックスとアルピールMS-1フォージド(9.5×18、10×18)。ベース車のキャラクターにふさわしいスポーツ性と存在感を両立した鍛造ホイールだ。
アーム類は変更せずとも、落とせば自然とこの姿に。しかも4WDのR32とエアサスの組み合わせは剛性感、乗り心地ともFF以上にいい。
一見純正だがエキゾーストサウンドはまさにレーシー。テールエンドだけが純正で、ステンレスサイレンサーやパイプはRUIによるワンオフ品。エビ管の美しさが印象的だ。
落ちない剥げないプリントレザーが
内装メイクの可能性を無限に拡大
テキスタイルやレザーへのカスタムプリントというと、これまでは色落ち、色移りしやすく短命といった印象があった。でもそれも過去の話で、プリント専用に開発された合成レザーが登場したことで不安が一掃された。ネットを見ると財布やブックカバーなどに好きなプリントができるショップなんかが見つかる。
それがニューイングによって遂にクルマのインテリアに導入されることになった。デモカーでは大胆な外装ラッピングと完全に統一したデザインでストリートレーサーらしいワイルドさを演出しているが、このシステムでは写真だろうとイラストだろうと文字だろうと、PDFやJPGE形式のデータにし、クルマといっしょに渡せば実現可能となるのだ。
受け取ったニューイングはユーザーと打ち合わせの上、張り替え部分を分解して型を取り、プリント専用レザーにプリントしてカット&縫製する。デモカーのように前後シートとドア内張りまで張り替えるなら35万円+税が目安で、納期は2週間くらいとのこと。
ステアリングだけ、ドア内張りだけ、といったポイントメイクももちろんOK。色落ちしないすぐれた耐久性が特長なので、時間を置いてパートごとに頼む手もある。
この画期的な内装メイクの主役は最新技術から生まれたプリント専用レザー。もとの色がクリーム色とは思えないほど完璧に”印刷”され、手触りも上々だ。
もちろんワンポイント的なプリントも可能で、傷んだサイドサポートだけとか、サンバイザー、ステアリングカバーなど予算とも相談しながらいろいろ考えられるだろう。
ちなみにレザーの感触はごく細かなシボがついていて、へんに滑る感じがない。硬さもなく快適に座れたことをお伝えしたい。納得のクオリティと個性化の大きな可能性を提案するこのサービス。女性にも大いにおすすめしたい。
SPEC
ボディラッピング
アルピール・フロントバンパー
アンダースポイラー/MS-1フォージド
エアレックス
RUIワンオフマフラー+純正テールパイプ
前後シート/ドア内張り・プリントレザー張り替え
CAEウルトラシフター
ニューイング TEL0798-63-1777
http://www.newing-inc.com