ダットサン富士号が現代の技術で完全レストア
『2008y 第12回ニスモフェスティバル』
これまでサーキットで闘うレースカーを中心にラインアップし、その歴史を紐解いていた『NISMO FESTIVAL』。’08年は海外ラリー参戦50周年というテーマでラリーという新しい息吹が注入され、新たな楽しみが増えた。
日産歴代ラリー車が初登場。土の上での大活躍も紹介!
平成20(2008)年シーズンから第3世代のR35型GT-Rによるレース活動が始まった。そのデビューイヤーのスーパーGTで見事チャンピオンを奪還。9戦7勝という圧倒的な強さでシーズンを締め括ったとなれば、その年のニスモフェスティバルも当然GT-Rが主役。
“NEW LEGEND OF RACING GT-R”のサブタイトルを掲げ、日本モータースポーツ史で数々のドラマを刻んだ歴代GT-Rが一堂に会した。なかでもフィナーレ直前の”GT-Rスペシャルバトル”はこの日のメインコンテンツとして、熱い視線が送られていた。
また、’08年は日産が海外のモータースポーツに進出して50年の節目にあたる記念すべき年。昭和33(’58)年、日産は豪州ラリーに2台のダットサン210を送り込み、1台がクラス優勝を成し遂げた。当時、初の国際ラリーでのクラス優勝は日本国内を大きな反響の渦に巻き込んだ。その時の優勝ドライバーがニスモの初代社長である難波靖治氏(故人)。
“海外レース参戦50周年パレード&ファン感謝セレモニー”では難波元社長のドライブするダットサン富士号のほか、サファリラリー優勝の510型ブルーバードSSS、初代フェアレディ240Z(モンテカルロラリー参戦車)、S110型シルビア(サファリラリー参戦車)、N14型パルサーGTI-R(RACラリー参戦車)などラリーの日産時代を象徴するマシンたちがレストアされて富士のレーシングコースをパレードした。ラリーカーが同イベントを走るのは’08年が初めてであり、往年の活躍を知るファンも楽しめた。