FIA GT1クラスに参戦。日産レーシング魂は色褪せない
『2010y 第14回ニスモフェスティバル』
例年にも増してヒストリックカー企画が目白押しとなった第14回。日産/NISMOの歴史を存分に味わえた。掲げられた”NISSAN RACING DNA”のテーマはこれ以降の『NISMO FESTIVAL』の不変のものとなった。
直4/直6/V8/V12のサウンド協奏曲にうっとり
第14回目は、12月5日に“NISSAN RACING DNA”というテーマを掲げて開催された。そのテーマの通り、国内外のレースで各時代に活躍したレースカーが一堂に会した。
まずは、’69年JAFグランプリで初優勝を飾ったハコスカGT-R。’80年代に当時の若者を熱狂の渦に巻き込んだシルエットフォーミュラと呼ばれたグループ5仕様のトミカスカイラインターボやシルビアターボ。そして今回レストアされた近藤真彦監督が乗ったマーチスーパーシルエットも披露された。
’90年代からは’91年スパ24時間で優勝したグループAのR32型スカイラインGT-R。そして、日本はもちろん世界で隆盛を極めたグループCのR92CPと最後のCカーであるNP35、さらにはル・マン24時間レースで活躍したR390GT1、R391など、数え上げたらきりがないほどのマシンが登場した。
これらのマシンが一同にコースに整列しエンジンを始動。4気筒、6気筒、V8、V12などグランドスタンド前には独特のエキゾーストノートが木霊し、脈々と受け継がれる“NISSAN RACING DNA“を強烈にアピールした。最終的にはコース上に100台以上のマシンが集結し、走る姿を見せた’10年の二スモフェスティバル。第1回の参加車両が10台にも満たなかったことが嘘のようだ。
一方、スタンド裏のイベント広場では、ニスモ大森ファクトリーが行うRB26型エンジンの分解・組み立て実演が大人気であった。同ブースは、カメラ片手に真剣な眼差しでその作業の一部始終見守る熱心なファンで溢れていた。GT-R人気は不滅だ。
[リポート:GT-Rマガジン編集部]