オークションではR34GT-Rが3200万円
それを上回る価格を付けたR32GT-Rとは
千葉県幕張メッセで1月12〜14日に開催した東京オートサロン2018の初日にオークションが行われ、日産R34型スカイラインGT-Rが3200万円で落札され話題を呼んだ。
その価格を大きく上回る5000万円というプライスタグを付けたチューンドR32型スカイラインGT-Rがチューニングショップ「トップシークレット」のブースに展示されていた。
例年より広大なスペースをもつ「トップシークレット」ブースにはR35型GT-RやR32〜R34型スカイラインGT-Rが10台展示されていた。
じつは、その半分以上にはさり気なく「For SALE!」とプライスタグが付いていたのだ。
その中でもっとも高額だったのが、R32型スカイラインGT-Rのチューニングカー。
一見ノーマル+αのフォルムだが、チューニング好きの間では人気も話題性も高い『VR32GT-R』。
なんと、R32スカイラインGT-Rのコンパクトなボディに現行モデルのR35型GT-Rのパワーユニット&パワートレインを搭載したスペシャルマシンなのだ。
エンジンは3.8リットルV型6気筒ツインターボ。700ps超にチューニングを施している。
エンジンの換装だけなら今回のオートサロンに登場したハイエースなど、さほど珍しいことではない。
このクルマの凄いところは、パワートレイン(ミッションやデフなど)、さらにはABSなどまでR35型GT-Rのユニットを採用していることだ。
そればかりかメーターやステアリングなども含めダッシュボードもR35型GT-Rのものを移植。
R32型スカイラインGT-Rは5速マニュアルトランスミッションなので、Hパターンのシフトレバーやクラッチペダルがあるのだが、それもすべてR35型GT-Rのものに変更されている(エンジンスタートボタンはシフトの後ろ)。
ステアリングの各スイッチやパドルシフトも作動するという。これがトップシークレットの拘り。
当然のことながら、ボディサイズもホイールベースも異なるわけだからポン付けなどできるものは皆無。
ドライブシャフトからプロペラシャフトは新規に製作し、インパネも絶妙に収められている。
そして究極は、これほどの改造が施されているのだが、公認車検(ナンバー)を取得しているところ。つまり、公道を走行することができるわけだ。
「2ペダルのオートマで速くて世界に1台しかないチューンド第2世代GT-Rが乗りたい」というオーナーには打って付けの一台だろう。サーキットでテスト走行をしたレーシングドライバーによると、軽量なボディに最新のパワーユニット&パワートレインの組み合わせは、現行R35GT-Rより速くて楽しいクルマに仕上がっているという。
しかも、車両挙動安全装備なども機能しているから、通常のチューニングした第2世代GT-Rより安全性も高いそうだ。
サーキットスペックのR35GT-Rは1500万円
このほか同社のサーキットタイムアタック用デモカーとして活躍しているシルバーのR35型GT-Rは1500万円。エンジンはフルチューニングが施された1200ps仕様。
パーツの開発車両としても使われているため、カーボン製ワイドフロントフェンダー装着されいるほか、同社のオリジナル・サーキットスペックエアロ&ボンネットを纏う。
タイムアタック用ということもあり車内はロールゲージが張り巡らされ、走りに不要なモノはすべて取り外されている(エアコンもなし)。サーキット用デモカーゆえ、さすがにナンバーは取得できないが、装着されているパーツや施されているチューニングを考慮すれば、1500万円というプライスは十分にお買い得なクルマといえるだろう。
トップシークレット http://topsecret-jpn.com/