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取り付け簡単な「誤発進抑制装置」でアクセルとブレーキの踏み間違いを防止する

誤発進による事故は20代でも増加中!
「まさか自分がやるなんて」となる前に対策を

ニュースでも取り上げられているアクセルとブレーキの踏み間違えによる暴走事故。
世間的に高齢者ドライバーが起こす事故と思われている面もあるが、実際は幅広い年齢層で起きている。しかも、最も関係ないと思われる20歳代が高齢者世代のつぎに発生率が高いという。つまりペダルの踏み間違え事故は「一部の人が起こす特殊な事故」ではなく、誰でも起こす可能性があるという意識でいたほうがいいものなのだ。

そんな多発する事故を防ぐため、自動車メーカーでは自動ブレーキ機能といった防止対策を施しているが、装備され始めたのはここ数年の話。誤発進防止機能がない車両には、アフターパーツメーカーから誤発進防止装置が発売されている。
今回、その最新モデルに「T.M.WORKS」の『誤発進抑制装置』が加わった。他とは異なる発想で誤発進を防ぐとともに、価格もリーズナブルになっている。新車に装備する誤発進防止対策は、自動ブレーキ用のカメラやレーザーセンサーなどを利用するのに対し、これらの前方監視機器が装備されないクルマに装着できるのが特徴だ。仕組みは車速とアクセル開度から運転状況を判断。もし、異常なアクセルの踏み込みがあった場合はアクセル操作が無効になる機能が働く。
本体が2万7000円、車種別専用ハーネスが3000円~と、価格もお手頃な設定だ。

もう少し具体的に説明すると「誤発進抑制装置」は、OBDポート(車体側ネットワークと接続してデータをやり取りするための信号線接続部)に接続し、ここから本体の動作用電源と車速信号を取得。

加えてアクセルペダル裏にあるアクセル開度センサーのカプラーを外し「誤発進抑制装置の車種別専用ハーネス(別売り)を車体側のカプラーと接続し直す。これらはすべてカプラーオンで装着できるので配線加工などは必要ない。

そして本体コントローラーの設定を行うのだが、ユーザー側が決めるのはアクセル開度のみの簡単仕様になっている。

さて、アクセル開度の設定が必要な理由だが、これは取り付ける車種ごとの適正値へあわせるためだ。
つまり、軽自動車だと坂道発進時などではアクセルを80%くらい踏み込まないと動き出せないシーンもあるが、「誤発進抑制装置」の設定がアクセル開度80%からにしてあると正常なアクセル操作だったとしても開度が設定値を超えているので発進できない状況も起こり得る。
そこで軽自動車ではアクセル開度設定を85%以上に設定することになるわけだ。

対して大排気量車は、発進時に80%以上アクセルを踏み込むことは日常あり言えない。よって「誤発進抑制装置」の設定を80%以下にしても不都合はないということ。
こういったことから装着する車種に合わせて設定するようになっている。

さらに「誤発進抑制装置」が動作する速度域は0km/h~15km/hの範囲となるので、ふつうに道路の流れに乗った走行時、追い越しなどでアクセルを目一杯踏み込んだときは動作しない。
最後に大事なことをひとつ。「誤発進抑制装置」はアクセルをブレーキと間違えて踏み込んだとき、エンジン側に付いている電気的にスロットルを開かないようにする仕組みなので、「電子制御スロットル車」であることが条件だ。

「誤発進抑制装置」ページ内には車種別専用ハーネス表があるので、自分のクルマが適合しているかはそこから参照して欲しい。国産車だけでなく、BMW、VW、アウディ、アルファロメオなどなど、輸入車にも幅広く対応している。

 

T.M.WORKS TEL0555-72-0546
http://tmworks-web.jp/

 

(レポート:深田昌之)

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