直4からV6へと換装したモンスター、
ミッションは純正をコンビした
1月12日(金)~1月14日(日)まで開催された「東京オートサロン2018」。
会場となった幕張メッセの2F通路に展示され、大勢の来場者が足を止めて見入ったこのマシン。一見はレーシーに仕立てられたトヨタ・ハイエースなんだけど、その心臓部が凄いことになっていた!
単なるエンジンスワップなら、この業界じゃよくあること。とはいっても商用車の代表ともいえるハイエースに、日本最高峰のパワーユニットを積んだと聞いちゃ、見過ごすワケにはいかない。その正体が、水蒸気でビタミンを摂取できることで話題の『ビタボン』ブースに置かれた展示車だ。
エンジンがGT-Rってのも驚きだけど、ミッションはハイエース純正のままと聞いてびっくり。オイルクーラーやパイピングなど、冷却系のレイアウトにも苦労の跡が感じられる。
フロントバンパーに埋め込むように設置された大型インタークーラー。マフラーはデザイン性にもこだわった左右の4本出しだ。触媒やサイレンサーもシッカリと備えている。
ホイールは「T-STYLE」の『Xトゥリー』で、タイヤは高いグリップに定評のある『アドバン・ネオバ』の前後255サイズをセットする。クラッチはOS技研のトリプルプレート。
そして、重量級ボディに500psエンジンという組み合わせのため、ブレーキも『apレーシング』のビッグキャリパーで強化している。
ルーフには「ユーラス」のカーボン製GTウイングを装着。一般的なハイエースにはミスマッチに感じるけど、このマシンにとっては必要不可欠な機能アイテムなのかも?
室内にはホールド性に優れる「レカロ」のスポーツスターが鎮座。ナンバー付き車両ということで、オーディオやモニターなど快適性の向上も忘れない。オートスライドドアも装備。
いかにアフターパーツの豊富なハイエースといえど、ココまでぶっ飛んだ仕様となると、吸排気を含めパワー系のチューニングはほぼワンオフ製作するしかないだろう。ブースではジャッキアップしたフロントの下に鏡を設置し、もはや魔改造と呼ぶべきレベルのフロアまわりをじっくり堪能できた。
なおエンジンは現状で500psだが、最終的には800psまで見据えているそうだ。
トヨタの名機直6ターボのエンジンスワップ
仰天エンジンスワップのハイエースはコチラも。
北海道の『アウトバーン』と横浜の『TSDスタイリング』がコラボで出展したのが、トヨタの名機2JZ-GTEを搭載した『HI-RIST』だ。ビタボン号と同じく公道走行が可能で、エンジンはインタークーラーとブーストアップのライトチューン。正確なパワーは公表されていないが、そこらのスポーツカーを上まわるパフォーマンスなのは容易に想像できる。
(レポート&撮影:佐藤 圭)