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「東名パワード」がチューニングする、ストリートでも扱いやすい2JZユニット

現役D1マシンにも積極採用される
トヨタ2JZエンジンの3.6L化メニュー

「東名パワード」はストリート用からレース用まで、チューニングパーツを数多く開発してきたメーカー。どちらかといえばニッサンのイメージが強かったが、最近は「東名パワード」のチームとして「JZX100」でフォーミュラドリフトジャパン(以下フォーミュラD)に参戦するなど、トヨタの名機”1JZ”や”2JZ”を搭載するトヨタ車パーツに力を入れている。

フォーミュラDでは、3年連続シリーズチャンピオンを獲得したアンドリュー・グレイ選手、TEAM Weldの山下広一選手が『2JZ36KIT』を使用。またD1GPにおいても野村謙選手、内海彰乃選手等も『2JZ36KIT』を組んだエンジンで参戦する。なお、”TOMEI×KENJI YAMANAKA”が2014年からフォーミュラDで使用している「JZX100」は、『2JZ36KIT』を実戦のなかでテストした搭載第1号機なのだ。
『2JZ36KIT』の魅力は、トルクのスゴさ。100mmのストロークが有利に働き、実際に使っているドライバーも、そのトルクフルさはどこからでも戦闘力になるという。パワー&トルク勝負になりつつあるプロドリフトの世界。ゼロスタートで競うドリフト競技であるD1GPやフォーミュラDで、この『2JZ36KIT』を装着しているクルマが増えている。
前述の「WeldのJZX100」がこのキットを装着した2016年、シェイクダウンにも関わらずいきなりの単走優勝を果たした。D1GPではすでにNOSは禁止となっているが、これで2JZエンジンもNOS無しで堂々と戦えるようになったわけだ。
ターボでもNAでもベースとなるのはエンジン。排気量が大きいほうが当然パワーは出しやすい。そうすることによって、ピーキーではなくてトルクフルな味付けにしやすい。より大きなタービンを回せるし、街中でも『2JZ36KIT』の場合はロングストロークで排気量を上げることによって、実は乗りやすくもなる。
やはりエンジンそのものに余裕があるからだろう。ハイパワーがいらないといってもトルクの恩恵というのは大きい。スタートもそうだし、高速での合流もそうだし、トータルで考えて、すごく大きなプラスがある。たしかに高価ではあるが、どんな状況でも対応できるのが『2JZ36KIT』なのだ。

 

ピストン
ボア径:φ87.0 ピン径:φ22.0 ピン長:60mm コンプレッションハイト:29.5mm クラ
ウン部容積:23.0cc ピストン重量:317g ピストンピン重量:112g 総重量:429g トップ
リング:1.2×3.1mm セカンドリング:1.2×3.9mm オイルリング:2.5×8.1mm


クランクシャフト
ストローク:100.0mm 重量:29.0kg ノーマルストローク:86.0mm 材質:SNCM49 ジャーナル径:φ62

 

コンロッド
中心距離:139.0mm 大端部径×厚さ:φ55×26.0mm 小端部径×厚さ:φ23×26mm コンロッドボルト(ネジサイズ:3/8-24 首下長さ:40mm) コンロッドベアリング(内径:52mm/ベアリング幅:19.0mm) 材質:SNCM439

 

TOMEI STROKER KIT SERIES 2JZ36 KIT
[キット内]
鍛造ピストンキット/フルカウンタークランクシャフト/鍛造H断面コンロッド等
[価格]
2JZ36キット ¥960,000
コンロッドベアリング合わせ済みキット ¥1,000,000

東名パワード TEL042-795- 8411
http://www.tomei-p.co.jp

 

[リポート:ストリートヒーローシリーズ編集部]

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