世界的にホワイト人気は不動、
地域によって変わる色のトレンドは?
ボディカラーは、クルマを購入する際に迷う項目のひとつになるだろう。
個性、趣味性、クルマのキャラクター、果ては汚れの目立ちにくいなど、色選びも人ぞれぞれ。そんななか、アクサルタコーティングシステムズ(NYSE: AXTA)は、「2017年版自動車人気色調査報告書」を発表。
結果、ホワイトが人気色だったことが明らかとなった。2位はブラックの16%、続いてグレーとシルバーがそれぞれ11%と、2年連続で3位となった。
【世界全般】
ホワイト系がナンバーワンの座を確立。なかでも4%も増えたパールホワイトが人気を押し上げたようで、高級車のトレンドとなった。
【アジア】
アジア全体の52%を占めるほどのホワイト人気。なかでも中国では62%と、世界的に見てもダントツに人気色で、逆にブルーやレッドはあまり好まれない様子。
【欧州】
世界全体でグレーの人気が高く、欧州全体の20%を占める。トップはホワイトの25%だが、これは世界全般で最も低い割合。ブラックも好まれるようで、グレーを含めると全体の41%となる。
【北米】
北米でもホワイトの比率が27%とトップなのだが、欧州と同じくダントツでもない。
続いて、ブラック→グレー→シルバー→ブルー→レッドとなり、コンパクトカーやスポーツカーでブルーの人気が急上昇した。この順位も欧州と同じだった。
【その他】
ほかにアフリカでは、昨年よりも3%アップしたグレーの人気が高まり、全体の11%という結果に。
逆にブラックは全体の12%と、世界的にも低い数値となった。
ロシアは、ホワイトが28%→32%、シルバーも3%増加して20%と、全体的に明るめのボディカラーが人気。世界では数少ないベージュ系も10%を占める。
同じく、インドでもホワイトとシルバーを合わせると同国全体の6割以上。特に世界平均の約3倍というシルバー人気の高さが際立った。
このような結果をふまえ、全般的に明度・輝度の高い色の人気が継続。明るいグレーや明るめから中程度の濃さのブルーへの注目が高まっていると分析している。
ちなみに中国の自動車生産のうち、62%が”白い”クルマだそうだ。この先、ボディカラーのトレンドはどうなっていくのだろう。