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今さら聞けない「ドライブレコーダー基礎知識」【前編:急激に普及するワケ】

いま、ドライブレコーダー人気が
急増している背景とは!?

煽り運転や逆走、高齢ドライバーによる事故など、さまざまな交通トラブルが報道されたことにより、かつてないほど注目度が高まっているドライブレコーダー。その歴史は!? 人気の背景は!?
そんなドライブレコーダー選びの参考になる基礎知識を、前編・後編の2回にわたって紹介しよう。

ドライブ中の風景を映像によって記録できる「ドライブレコーダー」。
その歴史はまだ浅く、スーパーオートバックスなどのカー用品店を展開するオートバックスセブンによれば、同社が店頭で「ドライブレコーダー」の取り扱いを始めたのは2005年12月から。それをスタートと考えれば、市販用「ドライブレコーダー」はまだ10年ちょっとの歴史しかないことになる。当初はタクシーや運送業など、主として業務用車両での法人用途が中心だったが、オートバックスセブンによれば2014年以降、一般ユーザーからの問い合わせが増え始めたという。そのきっかけは、タクシーで撮影された交通事故の瞬間映像が、テレビで繰り返し報道されるようになったこと。テレビに映し出される生々しい映像は多くの人に衝撃を与え、これを境に「ドライブレコーダー」への関心が急速に高まっていったのだ。
2017年には、その需要をさらに押し上げる事件が起きた。”あおり運転”による死亡事故の発生だ。多くのドライバーは自分の経験を顧み、「もしかしたら自分も被害者になるかもしれない」と思ったに違いない。そんな思いが、多くのユーザーを「ドライブレコーダー」装着へと走らせた。

「2012年~2017年:経年比較」※各単一回答形式より抜粋【ソニー損保調べ】

ソニー損保が昨年11月に発表した資料によれば、「ドライブレコーダー」の搭載率は3年前と比べて7.2ポイント増加したという。また市場調査会社であるGfKの調査では、2016年の「ドライブレコーダー」の販売台数は79万台で前年比29%増となっている。

ドライブレコーダー 2017年度販売台数前年同月比【GfK調べ】

そんな人気を背景に、メーカーも急増。ドライブレコーダーを販売するメーカーは、日系や中国系を合わせると、なんと60社強にもなるという。その競争は激しく、価格下落も急激に進んでいる。
一方で、価格下落を防止しようということで高機能化モデルが相次いで登場。なかでも前方衝突警報や車線逸脱警報といった安全運転支援機能の搭載が急速に普及しており、今ではドライブレコーダーの2割程度にまで、搭載比率が高まっている。

 

次回の”今さら聞けない「ドライブレコーダー基礎知識」”は、【事故に遭った際のドラレコ活用術】についてお送りします。

 

(リポート:会田 肇)

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