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旧車が素敵!『W123メルセデスベンツ』効果絶大な着崩しテクニック

いまの「メルセデス」にはないメイクが
鮮やかに現代を突き抜ける

 

【Mercedes-Benz280E】

柔軟なアプローチで果敢に攻めた脱・正統派スタイル。
その刺激的な想定外のフォルムにメルセデスの意外なキャラクターが発見できた。現代のメルセデスにはない懐の深さを再確認できる1台をクローズアップ!

堂々たるメルセデスらしさが全身からにじみ出るW123。とても40年も前に誕生したクルマとは思えない精気みなぎる力強さを感じる。
大きすぎず、かといって小さすぎることもないジャストサイズで、走る、曲がる、止まる、の基本項目に加えて“冷える”といったエアコンの元気な働きも加えたくなるほど、なんの不自由もなく快適に現代の交通事情に対応する。

それでいて40年という歴史を背負った姿だからたまらない。
特にこのW123のようにスパイスの効いたモディファイを導入すれば40年の隔たりが、思いもよらない刺激的な存在感となって楽しめる。メルセデスの王道からは遠くかけ離れた手法ではあるが、その分、W123ならではの新たなる魅力が味わえる。
オーナーのKサンは旧いアメリカ物に目がない。優しい風合いのガラス食器”ファイヤーキング”や、”ゼロハリバートン”のケース、それもゼロとハリバートンが合併する前のハリバートンモデルなどが特にお気に入りだという。


クルマも旧いプリムス・ヴァリアントの2ドアセダンが欲しかったけど、とてもじゃないが普段使いには耐えられない。そこでW123の2ドアクーペが急浮上。早速手に入れたら想像以上に使い勝手がいいので6年間も乗りつづけ、2年前に、さらに便利な現在の4ドアに乗り換えた。
このW123にもアメリカっぽい大らかさを感じる。手数は決して多くはないが足元を中心としたメイクで、特徴的なボディカラーであるニッケルグリーンを見事に冴え渡らせた。

昔懐かしいリアガラスを覆っているブラインド。何とも味わい深くてリアルに時代を感じる。こんなひと工夫が本物らしさを演出している。

見逃せないホイールはメルセデスらしさを象徴するディッシュデザインを、現代風にアレンジ。オーソドックスでありながらパンチの効いたディスクと、クラシカルなステップリムとの組み合わせが、ありそうで今までなかったテイストを生み出すことに成功している。
さらに注目したいのがディスク面のカラー。ライトカッパーと名付けられたこの色味は、まさに10円玉の銅色。ギラつかせるのが嫌なので、ショットブラストを当ててからパウダーコートで仕上げている。そして、この車高。特にリアフェンダーの被り具合は圧巻だ。
ダンパーの容量やストローク量を吟味しているので、路面とのクリアランスさえ確保できれば快適に走れてしまう。メルセデスが身近に感じるハジけたメイクが斬新だ。

撮影日直前に届いたAMGのヘッドカバーがエンジンルームのアクセント。聞けば、エンジンの載せ換えも模索中だとか。
マフラーは限界ギリギリまで落とした車高に合わせて、路面との接触防止のために作り直している。見逃しがちなナンバーボルトにもこだわりを導入。今では完全に姿を消したマイナスボルトは、違いのわかる旧車好きにはたまらないアイテムだ。

 

SPEC
EZリップ
バラマンディBMD(F:8×17+15  R:9×17+2)
ダンロップ・ディレッツァZⅡ(F:205/45 R:215/45)
感電サスペンション・ワンオフ車高調
ストレンジ・ワンオフマフラー
クルーズLEDヘッドライト
クルーズ冷間鍛造ホイールボルト
クルーズ旧車用ナンバーボルト
GRANT Challengerステアリング
アンティーク・ガラスノブ
レカロシート
リアガラスブラインド
AMGヘッドカバー

 

【リポート:オートファッションimp編集部】

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