スパルタンテイストを掻き立てる
USプレミアムなワンメイクコンプ
BMW Mシリーズの末弟でありながら、兄貴分の「BMW M3/M4」に迫る勢いを見せる「BMW M2」。人気のスポーツモデルをベースにストイックなメイクをキメた1台を作り上げたのは、兵庫県を拠点にユーロシーンを演出するプロショップ「ティーズクラブ」だ。
【Volsteiner BMW M2】
プロショップらしいプラスアルファのコーデ
コンパクトボディにハイパワーなMユニットを積み、リアを駆動する。あのマルニ・ターボの再来か、はたまたサイズ的にはE36M3の後継か。今どきのBMWラインアップでは珍しくヤンチャでスパルタンな存在である存在がM2だ。
BMWを得意とするチューナーやプロショップたちも凝縮感あるスタイルや高い走りのポテンシャルに惚れ込んでいる模様。「ティーズクラブ」が作り上げたデモカーは、USブランドの『ヴォルシュタイナー』によるストレートなワンメイクコーディネイトに、プロショップらしいプラスアルファを加えた1台だった。
リップとスプリッターというダブル仕立てのフロント、バーティカルフィンを立てたリアディフューザー、デッキリッドスポイラーと、各部のエアロアイテムはボリュームを抑えつつエッジを効かせたデザインで、筋肉質なM2のボディをタイトに引き締めている。センターとフリッパーの2ピース構造となるフロント。エッジ感が強いデザインなので張り出し量が大きく見えるが日常使いに問題はない。
上写真は、ボリュームを極力抑えたデッキリッドスポイラー。トランク後端のアールに美しくフィットする。
そして、アスリート的なイメージを表現しつつ、汗臭さ、油臭さを一切感じさせない絶妙なディテールの描き方は、さすが『ヴォルシュタイナー』といったところ。
足元には新作の『V-FF107』をチョイス。ラフなクロススポークが立体的に組み合わせられた同作は、力強さとエレガントさを併せ持つ。フローフォーミング製法を得意とする高いデザイン性を活かしたUSライクなスタイルが、M2に上質な雰囲気を纏わせる。
Rdd製の2ピースローターを投入。同じ兵庫のプロショップ、メイカーズのオリジナルキットで、軽量化しつつ、フロント380φ、リア370φと大径化できる。純正ブレンボキャリパーがそのまま使えるのもメリットだ。フットワークはKWクラブスポーツにて制御。純正よりも乗り心地、ハンドリングともに向上している。
目立ち度で行けば確かに他のカラーには譲るが、大人なスポーツチューンドといった装いが『ヴォルシュタイナー』の描くエアロフォルムとマッチしている。
ヘッドライトとテールレンズはスモーク加工を施すことでボディとトーンを合わせつつ、『KWクラブスポーツ』によってコントロールされた車高と相まって、ストイックさが薫る。シンプルなコーディネイトに隠し味をプラスすることでMらしい凛とした存在感を生み出した。
本国のデモカーと同じミネラルグレーのボディカラーとはかなりシブい選択だが、実はこれがこのクルマの隠されたポイントかと思う。M2のやんちゃな性格は影を潜め、内に秘めた”M”の凄みがじわりと醸し出されるかのような佇まいだった。
PRICE
フロントスポイラー ¥340,000+税
フロントスプリッター ¥90,000+税
サイドスカート(未装着) ¥350,000+税
リアディフューザー ¥350,000+税
デッキリッドスポイラー ¥200,000+税
フロントスポイラー+フロントスプリッターセット ¥420,000+税
Volsteiner JAPAN TEL06-6831-1222
http://volsteiner.jp
T’s Club TEL079-437-9224
http://www.ts-club.com