内装はマニア受けのシンプルメイク、
外装はエアサスと小径ホイールで魅せる
VWを中心にインポートカーの販売、カスタマイズを手掛ける「インプライム」。大阪オートメッセ2018では、VWジェッタをベースにしたコンプリートカーを出展した。「現実味のあるカスタムカーを提案したかった」という長尾勝良代表の言葉通り、2007年モデルのジェッタに、純正のUS仕様のパーツを上手に使ってスタイルアップ。なかでも足回りの見せ方にこだわり、サスペンションは「AirREX」のエアサスで、思いっきりローダウン。シンプルなデザインに爽快な足元を印象付けるホワイトの「CSL」の16インチホイールを組み合わせ、美しい肢体をみせる絶妙なセッティングを施した。アーム類も加工済みだが、エアサスによる実用性によって街中でも不便なく使用している。
インテリアは、このボディカラーには設定がない、ベージュのシートに交換。ジェッタオーナーならば、思わず唸る技ありの仕上げ。
エクステリアも凝っていて、サイドステップは”GLI”のUS仕様を流用し、素地から表面を磨いてボディと同色に。フロントリップスポイラーやロアグリルなどはピアノブラックでペイント。リアバンパーモールも同色化し、USフロントグリル、USサイドマーカーなどもさりげなく組み入れている。
フェンダーはツメ折り加工まで、というのが「インプライム」の流儀で、シンプルな手法ながら見事に質感をアップ。
やや地味なイメージがあるVWジェッタだが、中古車は100万円前後で流通しており、車体プラス50万円ぐらいから、ここまで遊べるとなると、だいぶ見方が変わるのでは?
欧州車ビギナーはもちろん、アフターパーツも意外に多く、他人とはひと味違うカスタムを、と考える人にもいいヒントになりそうな一台だ。
(リポート:藤田竜太)