今年もKRC旋風が巻き起こる!
90年代ジャパニーズスポーツの共演
2月10日から開催されている『大阪オートメッセ2018』にて、1990年代のスポーツカーが今風にカスタマイズされて勢揃い。国内ばかりかアメリカでも高く評価される、「KRCモディファイ」のセンスと技術をご覧いただこう。
最新のスーパーカーではないし、いわゆる旧車と呼ばれる年代でもない。
クルマとしての魅力を十分に備えながら、トレンドの主流から外れてしまった1990年代のスポーツモデルたち。そんな“スキマ世代”に再びスポットを当てたのが「KRCモディファイド」だ。以前からアルテッツァやS15シルビアのユーザーは多かったが、業務として力を入れるようになった契機はアメリカ。仕事で渡米したとき現地のクルマ好きと交流し、彼らの1990年代の日本車に対するリスペクトを感じ取り、「表舞台で再び活躍させたい!」と決意したという。とはいえ、単なる懐古主義で終わらせたくはない。そこで外装のデザインは最新のセンス、場合によってはそれ以上の斬新さを取り入れている。
「自分たちは大阪で生まれて育ったメーカー。なのでトレンドを追いかけるばかりでなく、大阪らしいどぎついさも取り入れつつ、新しいセンスで国内外にアピールしたかったんです」とのこと。ラスベガスのSEMAショーにも2014年から出展を続けており、日本車カスタムの新しいブームを確立した。
【アルテッツァ】
決してボリューミーとはいえない「アルテッツァ」を、オリジナルのボディキットで大幅にイメチェン。加えて前後にオーバーフェンダーをビス止めし、純正のイメージを残しつつ攻撃的なルックスに変身させた。ワイドになったフェンダーには、ノーマルじゃ絶対に履けないフロント10J、リヤ12Jの19インチホイールをセット。色使いは全体的にシックだが、室内にツインで装着した真っ赤なバケットシートが、スポーツカーらしさを主張する。
【RX-8】
「あまりに個性的すぎてキット化していません」という、ワンオフのボディキットはインパクト絶大。
大きく広げたフロントフェンダーの後部をカットして、ボディ内側の“地肌”を見せる手法も斬新でアピール度バツグン。
【RX-7】
オリジナルのボディキットをベースに、ワンオフのオーバーフェンダーを追加。テールスポイラーは高さと角度をやや抑えたタイプBをチョイスする。なお、取り付けはKRCに車両を持ち込んでの完全コンプリート販売だ。
【シルビア】
「KRC」のフロントスポイラー/サイドディフューザー/ワイドフェンダーキットをフル装着。
トランクのフロアから大きなステーで立ち上げた新作のGTウイング・タイプBは、高さも翼端板の作りも度肝を抜かれる奇抜さ。
程度のいい中古車がそこそこ残っており、純正パーツもまだ入手しやすい1990年代のスポーツカー。他人と違うスタイルを目指すなら今こそ手に入れどきかも?
(撮影リポート:佐藤 圭)