1.6ℓ/1.8ℓ/1.8ℓ+4連スロットル!
エンジン違いのバラード/ワンダー3選
2月10日から開催されている「大阪オートメッセ2018」。
関西といえば昔からホンダ車のチューニングが盛んで、特に旧型のシビックやCR-Xは未だに人気が衰えない。なかでもレーシングカー顔負けの戦闘力を持つ、『ファイブマート』が製作した3台のマシンを紹介しよう。
1983~1987年に生産された、バラードと呼ばれる初代CR-X。スポーツエンジンであるZCを搭載したモデルもあったが、この車両は廉価グレードの1.5iがベースだ。心臓部ともいうべきエンジンはDC2インテグラに搭載され、一斉を風靡した200psを誇る名機、B18C。軽量ボディとの組み合わせ、プラス300ccがもたらすトルクは強烈のひと言だけど、ネックになるのは古さゆえのパーツの少なさ。純正部品すら廃盤になっているモノが大半で、流用や加工だけじゃなく場合によってはワンオフで対応している。
コチラはバラードCR-Xと同世代のシビックで、ワンダーと呼ばれるモデルだ。
同じく次の世代に相当するB型エンジンをスワップしているが、1800ccのB18Cではなく高回転に強いといわれる1600ccのB16A。インテークマニホールドやECUはさらに後の世代である、EK9シビック・タイプRから流用しており、ホイールは当時の人気モデルであるワーク・エキップを履く。ラテラルロッド/フロントアッパーマウント/リヤキャンバーシムなど、サスペンション関係はオリジナルがほとんどで、Sタイヤに合わせたセッティングが施されていた。
ワンダー/バラードの次の世代に当たるEF型CR-X。
エンジンはDC2のB18Cにスワップし、戸田レーシングの4連スロットルを装着している。パワーとレスポンスの向上だけじゃなく、独特のスポーティな吸気サウンドも大きな魅力だ。さらにエンジン内部もフルチューン。戸田レーシングのハイカム/強化バルブスプリング/オーバーサイズピストンを組み込み、パワーは215psをマークするという。
(撮影リポート:佐藤 圭)