フレームや足まわりをワンオフ製作! ラリーからドラッグレースまでこなすオールマイティマシン
軽自動車の「スズキ・ジムニー」に、なんとアメ車のシボレー製V8エンジンを搭載、スーパーチャージャーなども採用した超ド級マシンを発見!
2月10日〜12日、大阪府・インテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2018」に展示されていたので紹介しよう。
大阪のジムニー専門ショップ「モーターファーム」のブースで、驚くほどの存在感を放っていたこのマシン。ベースは、1990年〜1995年に販売されていたJA11型だ。
モデル名は「MAD MAX」。特徴的なフロントグリル以外、外装がほぼ外されたそのフォルムに、ピッタリのネーミングだ。
そして、ぱっと目に付くのがエンジンルームに鎮座した巨大エンジン。なにこれ????
近づいて覗いてみると、なんとV8。エンジンブロックの両サイドからは左右4本、計8本のマフラーが高々とカチ上がり、中央のヘッド部上には、スーパーチャージャーもセットされている。
エンジンだけでも、驚くほどのインパクトだ。
早速、同ショップになんのエンジンかと聞いてみると、なんとアメ車のシボレー製503キュービックインチ、つまり5,002ccという大排気量タイプを搭載しているのだ!
ジムニーの軽量な車体にビッグエンジンを投入した、まさにモンスター!
この巨大エンジンを搭載するため、フレームはほとんど全てをワンオフ製作。
足まわりも、元々のリーフスプリング式サスペンションから米オフロード系パーツメーカーのフォックス製エアショックに変更。
強大なパワーを路面に着実に伝えるため、リヤアームもオリジナルのV字型アームに変更している。
ハイリフトサスに16インチの「モーターファーム」オリジナルホイール、35×10.5サイズのブロックパターンタイヤ。
これらの組み合わせを見ると、ラリーなどのダート競技用だと思うが、実は同社では「それだけでなく、ドラッグレース出場も考えている」んだとか。
確かに、軽い車体に未計測ながら強大なパワーが想像できるこのエンジンをドッキングすれば、ダートだけでなくドラッグレースでも十分速いことが想像できる。
そのため、助手席にはドラッグレースでよく使われるNOS用タンクも搭載。これは、ナイトラス・オキサイド(亜鉛化窒素)と呼ばれるガスをエンジン内部に噴出することで、絶大なパワーアップを実現するシステムだ。
まだ出来上がったばかりで、実走行テストはないものの、コイツはなかなかのポテンシャルが期待できる1台。実際の走りをぜひ見てみたい!