近未来を描いたコンセプトエコカーと
旧車ベースのドリフト仕様の2台をお披露目
「日産京都自動車大学校」は自動車整備士を養成する”日産”のメーカー校だが、ボディリペアコースやカスタマイズコースのカリキュラムも設けている。今年、関西最大級のカスタマイズカーの祭典「大阪オートメッセ2018」に出展。カスタマイズコースを卒業する学生が製作したこの2台は、プロの手を頼ることなく完成度の高いクルマに仕上がっている。
【日産 LEAF】
まず、日産リーフの製作コンセプトはオーソドックスなエコカーではなく、スポーツモデルを意識した”近未来のエコカー”。足元に「ワークエモーション」の18×11.0J・インセット-19をセットしてクレイモデルを製作した後、FRPでこれに見合ったワイドボディを作り出した。単調にフェンダーのみを膨らますのではなくフロントバンパーからサイドステップ、リアバンパーにかけて描き出した滑らかなラインはプロ顔負けの仕上がり。また前後バンパーにも大型ダクトやスリットを入れてレーシーなイメージを引き出した。
【日産 SUNNY】
そして、KB10サニーは校舎の裏側に放置されて錆びついていた不動車がベースのドリフト仕様。
これにパイプフレームを組んでボディを強化して、S15シルビアの事故車から取り出したエンジン/ミッション/サスペンションを移植している。ボディの外装はバンパーやワイドフェンダーをFRPで製作してリフレッシュ。足元には16インチのワークマイスター+アドバンネオバをセットして、しっかりと走りの戦闘力も高められた。
今後コンピュータをキッチリとセッティングして細部を煮詰めていく予定だ。
会場内のブースでは、2台が完成するまでの道のりを動画で紹介中。大阪オートメッセ2018は、2月12日までインテックス大阪で開催されている。
(撮影リポート:芝 修)