スタイルアップからチューニングまで、
本場のヨーロピアンスタイルをお届け
ヨーロッパのカスタム系モーターショーとして定着している「エッセンモーターショー」。
ヨーロッパの名だたるメーカーがブースを設け、最新アイテムを身にまとったカスタムカーが数多く出展している。流行りをいち早く見つけるためのバイブルとなる”エッセン”は、絶対にチェックしておきたい。
【ABT Sportline】
強心臓のRと10台限定のコラボQ7
フェイスリフトしたRを400psまでパワーアップした「ABT」。
独自のコンピュータマネジメントAECにより、トルクも500Nmにまで引き上げられている。いっぽうQ7は、USホイールブランド「VOSSEN」とのコラボでワイドボディキットに合わせた専用ホイールが装着されている。わずか10台の限定モデルだ。
足元に履く「VOSSEN」の鍛造ホイールは10×22インチで、専用カラーであるステルスグレーにペイントされている。
ローダウンされた足元に収まるのはFR。ボディにあわせたバイカラー仕立てがいかにもショーモデルらしい。
VW GOLF R
【AC SCHNITZER】
推しはBMW2シリーズのチューニング
M240ベースとなったコンプリート「ACL2S」。
この個体はボディワークとインテリアが作り込まれた上にxDriveまで入ったフルオプション仕様。M2ベースの『ACS2スポーツ』は300本限定の鍛造ホイールAC3のバイカラーに注目だ。
小振りなエアロがアクセントになったM2ベースの「ACS2 Sport」。今もっとも旬なBMWチューニングといえるだろう。
展示された「ACL2S」はM240ベースのチューンドでエンジンはスワップされていなかったがパフォーマンスアップグレードは導入済み。
【artForm】
23インチまで揃うジャーマン・ホイールブランド
パナメーラの足元に収まるのは『AF401』。細身のスポークはリムに向かう途中でさらに細くシェイプされており、実サイズよりも大径に見せる効果を高めている。リムのダイヤカットもアクセント。シンプルだがインパクトの強いホイールだ。
【BRABUS】
パワフル&ゴージャスなコンプリート
メルセデスチューニングの雄ブラバスは、フェイスリフト後の「AMG S63(700ps)」、「AMG E63(700ps)」、そして「GLEクーペ(850ps)」を展示。
それぞれ独自のエンジンチューニングやスワップとともに、内外装はカーボンやレザーによるコーディネイトが施されており、エクスクルーシブな世界を提供する完璧なコンプリートメルセデスとなっていた。
ゴージャス極まるS63ベースの「ブラバス700」。純正でも高級だが、「ブラバス」の手に掛かれば最上級の空間に変貌。
「ブラバス」のコンプリートエンジンにも使われるレッドのラインを大胆にシートへとあしらったE63ベースの「ブラバス700」も披露された。
850ps仕様の「GLE63クーペ」は、23インチのモノブロックYプラチナムエディションを装着。バイカラー仕立てが迫力の1台。
【Don Octane】
1200ps越えのVWポロ!?
ドラッグマシンに変貌を遂げた、VWポロを発見。
わずか900㎏のボディに、なんと1280psまでチューニングされた3ℓエンジンを搭載。0-100km/hは2秒、0-230km/hは5.4秒、0-280km/hは8.2秒という異次元の速さを見せつける。
VW POLO
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【CARBONFIBER DYNAMICS】
BMW向けアイテムを数多く用意
カーボン製チューニングアイテムを欧州で展開する「CFD」。
トピックはM5のエンジンをスワップした5シリーズ・ツーリング(F11)で、ギャレット製のタービンやイベンチュリのインテークにより800psを叩き出すという。その他ブースには3DデザインのエアロをまとったG30や、M4エンジンをスワップした「Aulitzkyチューニング」の「M2 AT620」も並んだ。
もっとも困難だったのは制御プログラムだったという。スワップ作業は「Aulitkyチューニング」が担当した。
エキゾーストは「アイゼンマン」をチョイス。さまざまなブランドのディストリビューターである「CFD」ならでは。
フルカーボン製のルーフボックスは56°NORDのもの。シェイプした流線型フォルムが抜群にカッコいい。
【HGP TURBO】
VWアルテオンを速攻チューン
ドイツの「HGP」が早速アルテオンをチューニング。
2.0TSIをベースに、ビッグタービンや排気系、DSGプログラムの変更により480ps/615Nmまでパワーアップ。0-100km/h加速はわずか3.2秒とのこと。
【Eibach】
電子制御にも対応する足まわり
BMW6シリーズの電子制御サス”DCC”に対応する車高調を、K&Sサスペンション社と共同開発した「アイバッハ」。スプリングだけでなくショックアブソーバやサスペンションシステムの開発も手掛ける。
またローダウンだけでなく、リフトアップ用のスプリングキットもリリースが開始された。
T5/T6に向けたサスキット。詳細はtwin-monotube-projekt.deで見ることができる。
【Lorinser】
電動もエンジンもコンプリート可能
Eクラスとスマート・エレクトリックドライブを展示した「ロリンザー」。
Eクラスのエアロは既出だが、バイカラーのRSK8とのマッチングがいい。一方スマートは、ボトムラインをしっかりと囲ったエアロで、やんちゃさをアピール。電動モデル向けにリアアンダーが変更されている。
E-Class
4本出しのオーバルテールとカーボン製のリアディフューザーが美しくマッチ。デザイン性の高さはさすがロリンザーといったところ。
シフトノブやサイドブレーキ、フロアマットなど内装小物もラインアップする。スマートでもトータルでコーディネイトできるのが嬉しい。
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【Loewenstein】
復活を遂げたメルセデスの専門ブランド
BMWチューナーであるマンハートの別チャンネルとしてメルセデス専門だった「ローウェンシュタイン」だが、ここ数年影を潜めていた。
ところが今回のエッセンではなんとマクラーレンまで手掛けるハイエンド系チューナーへと変身。オリジナリティのあるパーツデザインで、新たなる展開で人気を集められるか注目だ。
650/850Nmまでアップするプログラムをもつ「ローウェンシュタイン」。ワイドボディGTではどれだけの数値になるのだろうか。
マットゴールドというカラーもさることながら、特徴的な造形が施されたテールエンドに注目。ディフューザーの形状も面白い。
McLaren 650S SPYDER CAN-AM LIMITED SPECIAL EDITION
【IS RACING】
ハードな走りを生む過給器チューン
信じられないかも知れないが、このVWポロGTIはなんと502ps/602Nmを発揮するというリトルモンスター。
ビッグタービンにダウンパイプ、インジェクション、クラッチなど、徹底的に手が入っていた。
【LUETHEN MOTORSPORT】
アフター版ブラックシリーズ
AMG GT Sをベースにブラックシリーズを思わせるエアロを与えた「リューテン・モータースポーツ」。ドイツ・ハンブルク発のブランドで、スーパースポーツ向けのホイールがメインだ。GT RRは初のエアロプログラムだが、フィッティングも素晴らしい。
AMG GT-RR
複雑な造形のカーボンリアディフューザー。チューニングモジュールによりパワーは612psに達している。
【VÄTH】
AMG C63向けメニューを展開
「フェート」のC63ワゴン用プログラムは、700㎰/900Nmを発揮。エアロ面ではカーボン製のリップとリアディフューザーで空力性能をアップしていた。AMGライドコントロールを活かしたままローダウンできるサスペンションの設定も嬉しい。
大型のバーティカルフィンを備えたリアディフューザー。最高速360km/hを実現するには必要なデバイスだ。
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【MANTHEY RACING】
新型GT3カップMRを発表
ニュルブルクリンクの主である「マンタイレーシング」。
彼らが手掛けた新型「911GT3 Cup MR」が初お披露目された。ボンネットやフェンダー上のエアダクトなど、ボディ形状は空力を重視したフォルムが徹底されており、すべてカーボン製となる。またフェイスリフト版の「GT3 MR」や「GT4クラブスポーツMR」も展示。モータースポーツに根ざしたマンタイレーシングならではの車両ばかりだ。
ケイマンをベースにした「GT4クラブスポーツMR」も展示。SROの規定にあわせたレース車両だという。
【Oettinger】
フェイスリフトに合わせた軽量ホイール
老舗VWチューナーがお披露目したのは7.5R/GTI用のエアロスタイル。
注目は新開発となる鍛造ホイールで、超軽量に仕上がっているという。またエッセンショーでおなじみの”TUNE IT SAFE!”のキャンペーンに向けてR400ベースのパトカーも製作された。
毎年エッセンショーの”TUNE IT SAFE”キャンペーン用として製作されるポリスカー。今回は「エッティンガー」が製作を担当した。
【MOMO】
ロータリーフォームドをお披露目
軽量高剛性で、鍛造よりも安価な「ロータリーフォームド」の新作ホイールを2種類リリースした「MONO」。また、カラフルなステアリングホイールやHANS対応のフルバケットシートなどインテリアのアイテムも充実していた。イタリアンブランドならではの華やかさがポイントだ。
定番デザインながらカラフルなグリップを披露。本国ではカスタムオーダーも可能になっているようだ。体をガッチリとホールドしてくれるバケットシートも魅力。
『RF-02』と『RF-03』が新作。鋳造と鍛造のいいとこ取りがロータリーフォームドの特徴だ。
【TA TECHNIX】
エアサスも車高調も得意なんです
エアサスでドロップしたVWアルテオンを展示したのは「TAテクニクス」。
ボディ同色にペイントした8.5×20インチの『XF2』ホイールを飲み込み、見事な轟沈スタイルをみせてくれた。スケルトン状態のゴルフは、最新のアイテムを使ってモダンにアップデートできますというプレゼンテーションだ。
ドンガラ状態にエアサスやインタークーラー、車高調などTAのアイテムだけが並ぶ。ゼロから作れるというわけだ。
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【KW】
最新モデルに迅速に対応!
新型車のリリース直後に対応する足回りを発売できるのが「KW」の強み。スポーティなモデルを中心にラインアップを拡充している。また、スペシャルモデルに対するOEMも彼らの得意とするところで、「マンタイレーシング」が手掛けるGT3 MRのフットワークもKWが担当していた。
レーシングの領域でもその高い実力が評価されているというわけだ。
ポルシェチューナーとして名高いマンタイのシリーズカーである「GT3MR」。フェイスリフトした新型にも「KW」が採用されている。
【PIECHA DESIGN】
AMG Eクラス向けエアロを発表
老舗のメルセデスチューナ−である「ピーシャデザイン」。今回はAMG Eクラス・ワゴンに向けたプログラムRS-Rを発表した。ボリュームは抑えめだが、特徴あるデザインが施されたエアロに注目。足元にはオリジナルのAV4を装着する。
純正バンパーのデザインを活かしたリップスポイラー。メルセデスのデザインを知るピーシャならでは。
エアサスで21インチのKV3.3を飲み込む「RS5」。インストールはプロショップ、TZプロダクションによるもの。
【mb DESIGN】
ニューデザインを続々と投入!
ブースが年々巨大になっている「MBデザイン」。
RS5とGLE43クーペは同じ『KV3.3』を装着しているが、コンケーブやカラーが異なるのでまったく雰囲気が変わって見える。A3には『KX1/EB40』を左右に装着。カスタムメイドならではの美しいフィッティングはさすがといったところで、特にクラシカルな『EB40』はリバイバル系の流行もあって多くの注目を集めていた。
AUDI RS3
懐かしいエアロディスク的なデザインが人気のEB40。最新のA3にもマッチングしてしまうから不思議だ。
カラーもデザインも豊富なMBのラインアップ。スタイルアップ好きにササるのも頷ける。サイズも拡大して対応車種はさらに増加中。
【WAGNER TUNING】
3.5ℓツインターボ積んじゃいました
51年式のフォードF1トラックに、エコブースト3.5ℓツインターボをスワップ。
ハジけたカスタムを手掛けたのはアメリカ・フロリダのフォードチューナー、MPTパフォーマンスだ。
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【PRIOR DESIGN】
ジャーマンワイドボディのカスタム祭
迫力のボディワークで一躍人気となった「プリオールデザイン」は豊作。
マクラーレンやSクーペ、さらにはベンテイガと、ワイドボディバージョンを次々リリースしていた。後付け感を強調するデザインもあれば、滑らかなラインを描くものもあり、その手法はさまざまだ。車種にあわせて最適なエアロスタイリングを提供できるのが彼らの強み。
「プリオール」が初めて手掛けたマクラーレン。強烈なフェンダーとルーフボックスの対比が面白い。ホイールはセンターロック仕様の『PD3フォージド』をセレクトした。
滑らかなラインで描くワイドボディは迫力と共に優雅なスタイリングを作り出している。
スワロフスキーを前面に散りばめた『PD3フォージド』を発見。これを履きこなせれば、絶大なインパクトを与えること間違いなし。
【GERIC WHEELS】
新たなるカーボンホイール発見!
オランダ発のカーボンホイールを発見。カーボンリムと鍛造アルミディスクの組み合わせは、通常のアルミホイールと比較して8%の加速性能と32%の耐衝撃性、8%の省エネが実証実験で測定されているとか。
【VOGTLAND】
ライブラッピングでブランドをアピール
サスペンションブランドである「フォクトランド」は、会場でライブラッピングを敢行。先日までブンデスリーガ、ドルトムントでプレーしていたオーバメヤン選手のアヴェンタドールにはオーロララッピング、1Mクーペにはカモフラを。
なんと、施工したのは”WRAP-TECH”の日本人チームだという。
BMW 1Series M coupe
【Z Performance】
新デザインやプレミアムレーベルも発表
ここ数年で急激に存在感を強めてきた「Zパフォーマンス」。
フローフォージド製法の『ZP5.1』を履いたゴルフRや、ディープコンケーブスタイルの『ZP.フォージド11』を履くウラカンなど、”WE LOVE WHEELS”なブースを展開していた。新たるレーベル、「SUPREMEホイールズ」も発表され、その勢いは増すばかりだ。
2ピースルックの『ZP5.1』。深みのあるブラッシュドキャンディレッドが印象的な1本で、左右非対称のディレクショナルパターンを持つ。
最後はお楽しみ。エッセンの会場で来場者の視線を釘付けにしていた美女たちです!
(レポート:オートファッションimp編集部)