仲間同士でカスタムバトル、
その刺激がクルマ作りのパワーの源に
“若者のクルマ離れ”と言われる現代。そんな言葉は意に介さずに、USカスタムへと突き進む20代の若者が存在する。
高級ラグジュアリー車の代名詞、ソアラをUSブランドのラッピングとJPNブランドのボディ&足まわりのキットを使い、その爪痕を残す。
若者のクルマ離れが叫ばれる昨今、そんな風評をモノともしない集団がいる。20代のメンバーを中心にUSカスタムに邁進するカークラブ・MADNESS(マッドネス)だ。
メンバーは、V36クーペやG37コンバーチブル、IS350などのUS設定のあるベース車輌で構成。ここで紹介するソアラも、01年より(USではレクサスSCとして)リリースを開始し、2010年7月の販売終了までの10年もの間、親しまれたモデルだ。
そんなソアラのUS化、特に人気の後期仕様にするには、外装はフロントバンパー&フロントグリルの交換、フェンダーマーカーのシェイブ(08年以降は国内仕様もマーカーレス化となる)、前後のサイドマーカーの点灯、後期用LEDテールなどが主要変更ポイントとなる。
このソアラも前述の要点を踏まえつつ、「元々、前オーナーの方がエアサスなどの足まわりをかなりやり込んでいて、手放すことを聞きつけて即購入した車輌なんです。でも、そのままでは自分らしさがないので、そのためにラッピングとエンボス加工をしました」と独自の色を出すため、ボディラッピングにも挑戦。
ルーフは対照的な色となるグロスホワイトをあしらう。「海外のSNSを見て気に入った、メリハリのあるツートンのアウディR8をイメージしました」。
メタル製のルーフやピラー、サイドミラーは艶やかなグロスホワイトでラッピング。ルーフの端にもエンボス加工を施している。
レクサス純正のノーズブラを装着。これだけでもUSっぽい雰囲気が出せるアイテムのひとつ。フロントグリルはレクサスエブレムのみを変更するが、US後期のフロントグリルはフィンが6本となる。
フロントリップはこだわりの『バルサリーニ』製。
「購入時は外されていたんですが、付けていたスタイルが好きで、前オーナーに懇願して送ってもらいました(笑)」。
ドアからリアにかけては英字のエンボスラッピングで「If you speak of your heart. your words will show your way」。意味は、「思いを口に出せば、その言葉が運命の扉を開けてくれる」と、まさしくベースのソアラを手にした経緯を指したようなワードだ。
足まわりはフロントに社外アッパーアーム、リアに『メーガンレーシング』のテンションロッドなどを装着し、フェンダー被せまで落とし込む。リアマーカーはUS製LEDに変更し、上部はエンボス加工を施した。
ホイールは国内ブランドだが、スタンス系カスタムオーナーたちに支持されている『ゼニス5ライン』。USオーナーたちにも愛用者が多い。
ローダウンは、『ユニバーサルエアー』のエアサスで。オープンルーフの際に支障がでないようにタンク&ツインコンプレッサーは美しくレイアウトした。
撮影に協力してくれたマッドネスメンバーのV36クーペ。G37用バンパーに、フロントグリルとヘッドライトもUS化。足元の『VOSSEN CV3』は20インチ、ボディはブロンドマイカメタリックとぬかりなし。
同世代オーナーとしてお互いに刺激しあって、クラブ内のカスタムバトルを楽しむ。
Specification UZZ40 SOARER
▶エアロ:バルサリーニ ▶グリル:マットペイント ▶カラー:AVERY DENNISON (ルーフ)グロスホワイト(ボディ)マットメタリック グリジオ ▶マーカー:(F・R)US ▶その他:ナンバー穴シェイブ ▶ホイール:ウェーバースポーツ ゼニス5ライン 19inch(F)10J(R)10.5J ▶タイヤ:(F・R)ハンコックVENTUS V12 EVO2 (F)215/35-19 (R)225/35-19 ▶足まわり:ユニバーサルエアー ハイブリッドエアサス ▶アーム類:(F)社外アッパーアーム(R)メーガンレーシングテンションロッド・トーコンアーム ▶キャンバー角:(F)7度(R)8.5度 ▶ブレーキ:(F・R)ウェーバースポーツ キャリパーカバー×VOINGローター ▶マフラー:LtSストレート
(リポート:VIPスタイル編集)