近年のクルマをあえての旧車ルックに変身
そんな”ゆる〜い”カーライフはいかが!?
この数年、人気を高めているのが旧車。現代のクルマにはない古き良きスタイリングやメカニズムは、その価値を大きく高めてきたわけで、一部は当時の新車価格を遥かに超える中古車相場を掲げることも。
他にも旧車が人を魅了する理由には「街中で見かけない」という希少性。なかには何百万円も投資したドレスアップカーより高い注目を浴びるケースもあり、幅広い人々に支持されやすい好感度の高さも魅力だと思うのです。
しかしながらデメリットも数多い。純正パーツの供給が終わってしまっていたり、故障トラブルといったリスク、自動車税の負担など、そう簡単に維持できるものではありません。
そこで、現代のクルマを使った”旧車風カスタム”でその雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょう。
いま、外観のみクラシカルに薫らせるボディキットやコンプリートカーに人気が集まっているのです。というわけで、特に反響の大きかったクルマをご紹介しましょう。
高級路線の先代ランクルを人気の”60スタイル”へ
この『Renoca106』は、トヨタの100系ランドクルーザーをベースに、”60系スタイル”へとモディファイしたコンプリートカーである。スクエアイメージの強い60のフォルムを再現すべく、ボンネットは頑丈なスチールで製作。角目4灯の60後期フェイスをビルトインしたり、リアまわりではゲート側の純正テールランプを取り外してスムーシング。そのうえで60タイプのテールランプやメッキバンパーが装備される。
この100系で高級化路線を極めたランクル。60系の外観と100系の豪華装備を同時に体感できるわけだ。
オールドユー ザーには懐かしく、若いユーザーには新鮮なレトロスタイル。現代的なSUVが街に溢れるいまこそ、このクラシカルな佇まいがオシャレなのではないだろうか。
フレックス
https://www.flexnet.co.jp/renoca/
正面から見れば2000万円超級の風格
通称”ハコスカ”といえば、2千万円を超える中古車価格を維持する超高額な旧車。「ロータスガレージ」では、そんな破格のオーラを「ステージア」へ宿すことができるボディキットを手がける。
その名も『ハコステ』。ステージア(C34型)へ、ハコスカ風のバンパー、ヘッドライトリム、ボンネットなどで構成するフェイスキットを展開。コレだけで、あの名車を彷彿とさせるフロントマスクのワゴンが完成できる。フェイスキットの価格は50万円程度。
くわえて、サーフラインを踏襲した前後フェンダー&ドアパネル、オーバーフェンダーなどをセットにしたフルコンプリートキットも販売中。
ロードスターガレージ
http://roadstergarage.jp/
最新の軽バンがアメリカンなスクールバスに
小さなボディにも関わらず、堂々とした風格の持ち主は軽規格の軽バン、日産のNV100クリッパーだ。
手がけたのは、70〜80年代のレトロスタイルなボディキットを展開する「Blow(ブロー)」。最新の箱バンへ用意したのは、GMC社製スクールバスをモチーフとした古き良きアメリカンスタイルを実現するボディキット。フロントフェイスキット(25万円)とリアキット(6万円)という、シンプルなパーツ構成となり、ベットマーカーや灯火類のオプションを用意している。
なお、スズキ・エブリイ(DA17)とマツダ・スクラム(DG17)にも適合とのこと。
ブロー
http://www.blow-net.co.jp/
営業車が昭和ムードな族車スタイルに
カスタムベースは、営業車で大活躍するトヨタ・プロボックス。旧車も多く手掛けるプロショップ『スリーピース岐阜』では、”チンスポやバーフェン”といった族車を彷彿とさせるパーツ群を展開している。
プロボックスといえば、実用性は高くてタフだし、なによりも中古車相場がリーズナブル。コンプリートカー製作も可能で、車体を含めてトータル100万円前後で遊べるというから、ノリを楽しむなら全然オッケーでしょ。
スリーピース岐阜
http://www.three-piece.co.jp/
現行型がUSライクなオシャレなバンへ大変身
こちらも先に紹介したフレックスが展開する「Renoca(リノカ)」シリーズ。現行型ハイエースをベースに、アメリカのシェビーバンをイメージに製作。商用車らしさは影を潜め、街中で映える60年代風のクラシカルな風合いを手にすることができる。新車・中古車を問わずオーダー可能で、コンプリートカー価格は350万円〜。ボディカラーも自由にオーダー可能だ。
フレックス
https://www.flexnet.co.jp/renoca/
史上最強な名車の皮を被った近代スポーツ
「ロッキーオート」が手がけたコンプリートカーのベースは、日産・R32型スカイラインGT-R。そもそも”BNR32″も旧車の域なのだが、カタチとしたのはさらに遡ること今から40年以上前。わずか197台のみ生産されたという幻のGT-R、ケンメリ(KPGC110型)である。
簡単に言えば、R32型スカイラインをホワイトボディにして各ピラーをカットし、そこへ本物のケンメリから型取りしたFRP製パネルをドッキング。ボディをカットしたことで低下した車体剛性は、ボディラインに合わせてロールケージを装着し、各部に補強を加えることで対応した。
R32型GT-Rベース(1166万4,000円〜/税込)のほか、FRの基準車ベース(861万1840万円〜/税込)も選択可能。こちらはAT仕様も選べるので、よりイージーに楽しむことができる(完全受注生産)。
ロッキーオート
https://rockyauto.co.jp/
(レポート:ちんサブ)