サイレンはどうやって鳴らす? 装備は?
パトカーの気になる”室内”を拝見
悪いことをしない限り、乗る機会はないはずのパトロールカー(以下:パトカー)。
外観は容易に想像できますが、車内については交通違反でもしない限りじっくりと拝見することはできませんよね。今回、「岡山国際サーキット・ファン感謝デー」にて、パトカーを観察できる機会があったので、皆さんが気になる室内や装備についてレポートしたいと思います。
登場となるのは、岡山県警が誇る交通機動隊のトヨタ・200系クラウン。見かける機会の多いメジャーなパトカーをサンプルに見ていきましょう。
サイレンや赤色灯は「サイレンアンプ」で操作
例えば、緊急走行時に使用する、赤色灯やサイレン。これは状況に応じて操作ができるようセンターコンソール下に「サイレンアンプ」が装備されています。サイレン用は手動、自動、鳴らす周期のスイッチなどが備わり、左側には赤色灯を操作するための警光灯スイッチを装備。そして、拡声マイクの音量調整ダイアルが備わります。
この「サイレンアンプ」は1DINに収まるサイズなので、さまざまな車種に対応できるというわけですね。
さらに、その下にはスピード違反の取り締まりで使用する「ストップメーター」。速度の計測はココで確認するわけです。
助手席にあるフットペダルの正体
ちなみに、消火器も設置されていました。
そして、グローブボックスの下にある「探索灯」と表示された物体。
コレは、赤色回転灯などを利用する際に使用するもの。「メタルコンセント」と呼ばれ、電源用の接続アダプターも装備されているのです。
高級感があるようで本革ではないシート
しかし、聞けばPVCレザーというビニールのような素材らしく、汚れた際もサッとキレイにできるよう配慮したもの。これもパトカー専用というわけで、泥酔者の保護にも使われるワケですので納得できますね。
他にも、交通機動隊は固定式となるパトライトも、自動車警ら隊のパトカーは昇降できる設計に。事件や事故処理の際にイチ早く存在を把握してもらう工夫がなされるなど、同じ車種でも装備は変わるようです。また、交通機動隊で使用するパトカーは、その機動力を生かして主に交通の取り締まりを行うため、3リッター以上の大排気量エンジンを搭載した車種がメインとか。
聞けば、クラウンは小回りが効くようで、かつては切り返しが必要だった道路を一発でUターンできるようになったとか。
このように交通違反の取締や職務質問、パトロール活動など、市民を守るために活躍するパトカー。これからも地域の安全と事故防止に頑張っていただきたいですね。
(ちんサブ)