オーナー目線のバランスチューニングで気持ちよく走れる低車高をカタチに
いわゆるデモカーとしては控えめな印象かもしれない。しかしシャーゼン車高調を軸に据えたバランスチューニングによって、スタイリングは極めてスポーティで美しく、全開走行も楽しいM4オーナーの理想に近いカタチとなった。
美しく、速く、快適なM4ライフを提案
【Office Az BMW M4】
多くのM4オーナーにとって“速く”“低く”“美しく”の3要素は、カスタマイズの主要テーマだ。もちろんすべてに全力で挑みたいが、オーナー個々の環境や条件によって力の入れ具合やバランスが変化し、それが結果として個性となる。
滋賀県の「オフィスアズ」は、県外からも広くユーザーが集まるBMW専門のプロショップ。さらには高度なレストアも行うボディショップとしての機能や、車高調ブランド“シャーゼン”のヘッド部門などマルチな顔を持っている。これまでにも数々のデモカーでBMWオーナーを魅了してきたが、一貫しているのはユーザー目線の先にあるべきカスタマイズだ。
前述3要素をユーザー目線で尖らせ、ストリートマシンとしての好バランス化を目指したのが今回紹介するM4だ。一般のオーナーカーとして十分に成立する予算感のなかで、飛び切りの速さを備え、スポーティかつ低く構えたスタイリングをみせつける。
注目すべきはMパフォーマンスを軸に据えたエアロスタイルや、こちらも自前ブランドのN2スピード製ブースターチップで高出力化(86psアップ)したエンジンなど、諸条件を加味したうえでセッティングされた足回りだろう。
とはいえエアロ付きでこの低さは一般ユーザーにとっては非現実的にも思えるが、ベステックス製スプリングを組み込んだシャーゼン・コンプモデルによって調律されたアシは、決して道路状況の良くないショップ近辺(すぐ側には踏切もある)をこともなげに走りきる。M4用車高調の多くが高速域を意識するあまりに街乗りの快適性を犠牲にしがちだが、本モデルは12kg/cm&16㎏/cmとハードレートにも関わらず、豊かなストローク量を活かして街乗り域から超高速域まで実に落ち着いた挙動をみせる。
とりわけ高剛性なボディを受け止めるしっかり感と乗り心地の良さは特筆モノで、これなら同乗者から苦情が出ることはないハズ。使い勝手を含めたセッティングをユーザー目線に降ろしながら、3要素を高度にバランスさせた、まさにアズの真骨頂といえる一作だった。
ホイールは高いパフォーマンスを活かすために鍛造モデルが必須。アズでは様々なブランドの鍛造ホイールを扱っているが、今回は高い実績とサイズにこだわるため3ピース構造のハイパーフォージドをセレクト。フロントがタイヤとフェンダーがツライチになる車高となっている。MパフォーマンスのトランクスポイラーとACシュニッツァーのウイングをダブルでセット。
SPEC
足回り:シャーゼン・コンプモデル車高調
ホイール&タイヤ:ハイパーフォージドLC5(9.5×20:10.5×21)
コンチネンタル・スポーツコンタクト5P(255/30-20:295/25-21)
エクステリア:Mパフォーマンス・カーボンフロントスポイラー/サイドスカート/リアスポイラー
ACシュニッツァー・レーシングリアウイング
ヴォルシュタイナー・GTSリアディフューザー
チューニング:N2スピード・ブースターチップ
afeエアクリーナー
アーミトリックス・エキゾーストシステムオフィスアズ TEL-0749-42-7568
http://www.rakuten.ne.jp/gold/auc-officeaz/officeaz.html
(リポート:af imp.編集部)