フォーミュラドリフトの2017年度王者となった
「アンドリューグレイ」のJZXチェイサー
「フォーミュラドリフトジャパン(FORMULA DRIFT JAPAN)」において、3年連続のチャンピオンに輝いたアンドリュー・グレイ。
彼が操るマシンは「トヨタ・チェイサー(JZX100)」であり、的確かつ豪快なドリフト走行は常に安定しているのだが、その性能は年々進化を遂げている。なかでも新たに導入したエンジン、TOMEI POWEREDの『2JZ/36KIT』の存在。壊れにくくてパワーを出しやすいという点が間違いなくプラスに働いたのだ。
そんな心臓部へ与えたタービンは、GCG製『GTX4294』。放たれるパワーは、なんと約1000psという強烈なもの。マックスパワーが向上したうえレスポンスも優れているので、コースによってパワーを変更せずに走らせることができたという。
このチャンピオンマシンは、軽量化を実践しているものの、他のJZX100に比較すると車重は重い。しかし、それをカバーするシステムが熟成しており、すべてのパッケージがプラスの方向へと向かっていたのである。
【Team Kazama with Powervehicles PV JZX100チェイサー】
リアガラスにダクトが装着されているのは、トランクルーム内に収めたラジエータへフレッシュエアを送るためだ。
コンピュータとセットのメーターは『LINK』を使用。ロールバーはフォーミュラドリフトジャパンのレギュレーションに合わせた、オリジナルの「FDJスペック」。シートは『ブリッド・ジータIII』を運転席・助手席に装着する。
TOMEI POWERED製の『2JZ36KIT』とGCG『GTX4294』のタービンを組み込んだエンジンルーム。
エンジンイグニッションシステムは「IONITION PROTECTS」、セッティングは茨城県のチューニングプロショップ「TEX-Modify」が行なう。ラジエーターはトランクに移設済み。
日本に来てから覚えたドリフトとチューニングの知識で、ドリフト界の頂点に立つアンドリュー・グレイ。今シーズン、4連覇に向けて新しい動きがあるのか、それともチャンピオンカーはこのままの状態をキープして挑むのか、非常に興味深いところだ。
2018年シリーズ「フォーミュラドリフトジャパン」の開幕戦(5月26〜27日)は、鈴鹿ツインサーキットで開催される。
エクステリア●フロント/サイド/リヤ/グリル:カザマオートサービス ボンネット:D-MAX フェンダー:カザマオートサービス・promode-SS
インテリア●メーター:LINK シート:ブリッド・ジータⅢ
チューニング●エンジン:TOMEI Genisis 3.6VVT-i タービン:GCG GTX4294 インタークーラー:ブリッツ マフラー:ワンオフ エキマニ:SPEEDTEK エアクリーナー:K+N フロントパイプ:ワンオフ コンピュータ:LINK ブレーキパッド:F)GReddy・ R)カザマオートサービス ブレーキローター:GReddy ラジエーター:HPI オイルクーラー:トラスト クラッチ:ORC1000F ミッション:G-FORCE GSR タワーバー:TRD 電子パーツ:LINK
足まわり●ホイール:グラムライツ57CR(FR18×10.5・ET12) タイヤ:ATR 123S(265/35R18) 車高調:DG-5 スプリング:スウィフト アーム類:カザマオートサービス ナックル:HEYMAN