その奇抜さが癖になる衝撃的フォルム
派手だろうが、地味だろうが、ホイール単体での印象は関係ない。間違いなくクルマに履かせてこそ真価を発揮するデザインこそホイールには必要なのだ。風変わりで異端だからこそ威力を発揮するケースだってあるのだ。
【Rotiform SFO-T 3PC FORGED】
by Lamborghini Aventador S
インパクトのあるクルマに組み合わせるアフターホイールの選択は、想像以上に難しい。ベースが放つ個性が強烈すぎて拒否反応を示す場合が多いからだ。かといって大人しすぎるとその個性に埋もれて換えた実感が得られない。
どれぐらいの間合いで組み合わせるか、このさじ加減が悩みどころであり、クルマの魅力を飛躍させる醍醐味でもある。ホイールの導入で、どんな効果を得たいのか、はっきりと狙いを定めておくことが成功の秘訣だ。あれもこれもと効果を欲張ると、失敗しかねない。
良くも悪くも、ホイールひとつでクルマの仕上がりは大きく変わる。このスタイルアップの揺るぎない法則は、エキゾチックカーだからといって例外ではない。
そのような個性を放つ代表的な存在であるランボルギーニ・アヴェンタドールに組み合わせたホイールが、「ロティフォーム」の新作『SFO-T』だ。刺激に満ち溢れたアヴェンタドールのフォルムをより強固なものにするという、いたって単純明快な狙いを実現させるためのセットアップ。見応えのあるコンビネーションといえるだろう。
エキゾチックカーに挑むエッジの効いた存在感
『SFO-T』は、アヴェンタドールのフォルムにも決して引けを取らない存在感を貫いている。問答無用に斬新でいて、誰が見ても奇抜に感じるそのカタチは、ホイールという枠に収まることなく柔軟な発想から生まれた造形だといえる。
5組のツインスポークから成るディスクデザインは、一見シンプルに思えるが、実はエッジの効いた凝った作り込みで魅せる。
圧巻はツインスポークの間に設けられたスポーク部だ。そこがまさかの斜め配列という衝撃的なデザイン。この勇気あるチャレンジは流石だ。ツイストデザインの一歩先行く形状で、彫刻のようなアートを感じる研ぎすまされた出来栄え。
鍛造3ピース構造を活かしカラーコーディネイトからも豊かな感性が伝わってくる。ディスクを落ち着いたメタルブロンズにして、リムは艶のある銅色という、同系色での組み合わせ。これが渋い。下手をすると色味がぼやけてしまうが、意表を突いたディスクだから映える。これも、なかな真似のできない芸当だ。
Rotiform SFO-T 3PC FORGED
F:9Jx20インチ R:13Jx21インチ
Matte bronze disk
Polish with gloss Monaco Copper Rim(inner rim:matte black)
titanium hardware
足回り
HNS アジャスタブル ロワリングロッド
マフラー
Capristo
バルブシステムエキゾースト
ラガーコーポレーション TEL048-853-2222
http://www.lager.co.jp
(リポート:オートファッションimp編集部)