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ホンダの福祉車両には「介護の負担を減らす気配り」が込められていた

おもてなしの心は福祉車両にも!
新型「フリード」と「N-BOX」で見る進化

4月19日(木)から大阪府のインテックス大阪にて「バリアフリー2018」が開催されている。
障がい者と少子高齢化の快適な生活を提案する総合福祉展として、高齢者医療に焦点を当てた「慢性期医療展2018」や「在宅医療展2018」なども併催。介護・福祉・医療従事者はもちろん、高齢者・障がい者とその家族までもが各業界の最新情報&技術を学ぶことができる。

そして、トヨタ・ダイハツ・ニッサン・ホンダ・スズキも出展。自動車メーカーたちも介護や福祉の分野へ力を注いでいた。そんな各社が積極的に新型の福祉車両をアピールするなか、ホンダは「N-BOX」の新型スロープ仕様車を発表。そこには”介護のある生活を豊かにする”、細やかな配慮が盛り込まれていた。

 

【HONDA N-BOX スロープ仕様】

ベースとなる「N-BOX」といえば、広い室内空間や優れた走行性能にくわえ、『Honda SENSING(ホンダ センシング)』という先進安全運転支援システムなどが採用された、高い人気を誇る軽自動車。その「N-BOX」の独自価値はそのままに、これまでのスロープ機能をさらに進化させたというニューモデルだ。

スロープ仕様自体は珍しいものではないが、介助する人にも便利な機能を今回採用したのが「N-BOX スロープ仕様」。
例えば、普段はフラットな荷室の床として、引き出せばそのままスロープとして使える「スーパーフレックススロープ」の操作性を向上。また、”4人乗車モード”と”車いす乗車モード”の切り換え手順を簡略化することで、これまでの半分以下の手順でモード変更が可能となった。

「スーパーフレックススロープ」の傾斜も13度(2WD)とゆったりした角度となり、従来よりも約4.5kg軽量化。さらに、車いすを巻き取るウインチの速度も2段階に調整できるなど、使いやすさを大幅にアップさせている。

スロープは、荷物を乗せた台車や電動自転車といった重量物の積載時にも便利。車いすを折りたたんで積めば4人乗車は可能だし、普段使いでの”広がり”も「N-BOX スロープ仕様」に秘められていた。

N-BOX スロープ仕様 ¥1,576,640〜¥2,058,480

 

【HONDA FREED】

スロープ仕様車のみならず、サイドリフトアップシートといった多彩な福祉車両を用意する「フリード(+)」。なかでも、今回の展示会で力を入れていたのが『助手席リフトアップシート車』だ。
後室に車いすごと乗車する「スロープ仕様」に比べ、ドライバーの隣に座ることによる安心感や、広々とした視界を確保できるメリットを持つ『助手席リフトアップシート車』。

新型となったフリード『助手席リフトアップシート車』の一番のポイントは、介護する人だけでなく、車いすを利用する人への気配りだった。
説明員いわく「ベース車の進化だけでなく、福祉車両として利用する人の立場を考えた改善も行われています。例えばシートのリフトアップ(上下作動)時は、恐怖心を与えないように緩やかな速度に変化。ダッシュボード下に膝が当たりにくくするため、シート作動時や回転時の動きを改善してプログラミングなどを変更しています」。

他にも50度の電動リクライニング機能、140mmに可動範囲を広めた電動シートスライド機能も然り。これらのスイッチも運転席側に配置されるなど、サポートする人への利便性も考えられていた。

3列シートの介護車両や福祉車両は、大型のワンボックスというイメージ。
だが、全長4.3m以下/全幅1.7m以下の「フリード」は、取り回しの良さなどを持ち合わせている。これは、狭い路地にも入りやすく、自宅前にも横付けしやすい。女性でも運転しやすい”3列シート&6人乗り”のパッケージは、所帯の多い自家用で大きなアドバンテージとなるだろう。

FREED 助手席リフトアップシート車(撮影車) ¥2,434,800

 

ホンダ・お客様相談センター TEL0120-112010
http://www.honda.co.jp/

 

(撮影レポート:Auto Messe Web編集部)

 

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