現代に通ずるインテリア、操作性も改善に
ダッシュボード全体のデザインはハコスカの流れを感じさせるが、メーターは横一列に並ぶレイアウトに。
アルミパネルが室内のアクセントなっている。スイッチ類はハコスカとは異なり現行車同様にステアリング横に集中化され、操作性を向上。センターコンソールのスイッチ類はなくなった。
写真のステアリングは純正の本革巻き。デザインもスポーティなものだ。
シートの表皮やデザインは変わっているが、ヘッドレスト以外はハコスカと同じバケットタイプ。リクライニングしないので、後席へ乗り込む場合はハコスカと同じくシートを前方に跳ね上げる。
トランクの深さもアップ。燃料タンクは100ℓから基準車と同じ55ℓに共用化。なお、前後オーバーフェンダーは、ハコスカと色が異なる。
ロータリー搭載も検討されたケンメリ
ハコスカの後を受け継ぎ、どんな形でもレース参戦しなければいけないと、”スカイラインの父”こと櫻井氏は考えていた。
そのひとつがロータリーエンジンの搭載。実際に日産ではプロトタイプが完成し、’72年の東京モーターショーでサニークーぺに搭載されて展示された。オイルショックで日産がレースから撤退したため、お蔵入りとなったが、ケンメリがロータリーを搭載して参戦し、活躍していたならば…。
GT-R、もしかすると、日産の歴史は変わっていていたかもしれない。
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(レポート:GT-Rマガジン編集部)