「ARTA NSX-GT」がポールトゥウィン
GT300クラスはルーキーチームが初の栄冠に
これまでの1000kmに変わって300kmでの開催となった、「SUPER GT」の第3戦「鈴鹿 SUPER GT 300km」。
GT500クラスは『No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)』が優勝。GT300クラスは『#96 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一)』が勝利した。
8年ぶりのスプリントレースとなった、鈴鹿サーキットラウンド。
まずはGT500クラス。予選のポールポジションは、前人未到のレコードタイム(1分47秒074)を叩き出した『No.8 ARTA NSX-GT』。これまでよりもタイムを出しやすい気温だったとはいえ、今シーズンのマシンが大きくパフォーマンスを伸ばしていることを物語る、驚異的なタイムだ。
2番手は『No.100 RAYBRIG NSX-GT』。続いて『No.17 KEIHIN NSX-GT』と、ホンダ勢がトップ3を独占するなど、強風が吹き荒れるなか地元ファンをおおいに喜ばせる。
そして快晴に恵まれた決勝レースで、終始トップ争いを演じたのは、予想通りのホンダ勢だった。好スタートをみせたポールポジションの『No.8 ARTA NSX-GT』と『No.100 RAYBRIG NSX-GT』。
快調に先頭を走る8号車は、序盤こそ100号車との差を広げるものの、14週目に導入されたセーフティカーの影響でアドバンテージはゼロに。しかし、『No.8 ARTA NSX-GT』が逃げ切って今季初優勝を果たした。
2位は、開幕戦でも好走をみせた『No.100 RAYBRIG NSX-GT』。予選4番手の『No.1 KeePer TOM’S LC500』が3位でフィニッシュした。
また、GT300クラスではポールポジションを獲得した『No.96 K-tunes RC F GT3』が優勝。今シーズンに設立した新チームに、初の栄冠をもたらせた。
2位は予選2番手の『No.25 HOPPY 86 MC』。3番手には、粘りの走りをみせた『No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT』が入った。
GT500/GT300・上位10台のリザルトは以下の通り。
【Round3 SUZUKA GT300km(GT500クラス・決勝リザルト)】
順位 | No. | マシン | ドライバー | Laps | Best Lap |
---|---|---|---|---|---|
1 |
8 |
ARTA NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
野尻 智紀 伊沢 拓也 |
52 | 1’48.261 |
2 |
100 |
RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
山本 尚貴 ジェンソン・バトン |
52 | 1’49.426 |
3 |
1 |
KeePer TOM’S LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
平川 亮 ニック・キャシディ |
52 | 1’49.853 |
4 |
12 |
カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
佐々木大樹 ヤン・マーデンボロー |
52 | 1’50.353 |
5 |
36 |
au TOM’S LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
中嶋 一貴 関口 雄飛 |
52 | 1’50.499 |
6 |
23 |
MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
松田次生 ロニー・クインタレッリ |
52 | 1’51.244 |
7 |
3 |
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
本山 哲 千代 勝正 |
52 | 1’50.764 |
8 |
38 |
ZENT CERUMO LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
立川 祐路 石浦 宏明 |
52 | 1’51.038 |
9 |
24 |
フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
J.P.デ・オリベイラ 高星 明誠 |
52 | 1’51.521 |
10 |
64 |
Epson Modulo NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
ベルトラン・バゲット 松浦 孝亮 |
52 | 1’49.763 |
【Round3 SUZUKA GT300km(GT300クラス・決勝リザルト)】
順位 | No. | マシン | ドライバー | Laps | Best Lap |
---|---|---|---|---|---|
1 |
96 |
K-tunes RC F GT3 LEXUS RC F GT3 / 2UR-GSE |
新田 守男 中山 雄一 |
49 | 1’59.252 |
2 |
25 |
HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC / GTA V8 |
松井 孝允 坪井 翔 |
49 | 2’00.753 |
3 |
61 |
SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 / EJ20 |
井口 卓人 山内 英輝 |
49 | 2’00.238 |
4 |
88 |
マネパ ランボルギーニ GT3 Lamborghini HURACAN GT3 / DFJ |
平峰 一貴 マルコ・マッペリ |
49 | 2’01.654 |
5 |
60 |
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 LEXUS RC F GT3 / 2UR-GSE |
吉本 大樹 宮田 莉朋 |
49 | 2’00.411 |
6 |
18 |
UPGARAGE 86 MC TOYOTA 86 MC / GTA V8 |
中山 友貴 小林 崇志 |
49 | 2’00.954 |
7 |
65 |
LEON CVSTOS AMG Mercedes AMG GT3 / M159 |
黒澤 治樹 蒲生 尚弥 |
49 | 2’01.035 |
8 |
0 |
グッドスマイル 初音ミク AMG Mercedes AMG GT3 / M159 |
谷口 信輝 片岡 龍也 |
49 | 1’59.948 |
9 |
31 |
TOYOTA PRIUS apr GT TOYOTA PRIUS / RV8K |
嵯峨 宏紀 平手 晃平 |
48 | 2’01.036 |
10 |
10 |
GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT |
星野 一樹 吉田 広樹 |
48 | 2’00.901 |
今年、鈴鹿サーキットでは1000kmレースに変わって10時間耐久レース「SUMMER ENDURANCE SUZUKA 10HOURS」(8月23日〜26日)が開催される。
これは、SUPER GTのGT300マシンと、各国のGTレースに参戦するFIA-GT3マシンが一堂に会するという、新コンセプトを盛り込んだレース。コチラも注目だ。
なお、次戦のSUPER GT 第4選は、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催される(6月30日~7月1日)。
第3選終了時で、ホンダ2勝/GT-R1勝のGT500クラス。昨シーズンの王者、レクサスが本領発揮となるのか、楽しみである。
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(写真:YOSUKE NARUSE、Auto messe Web編集部)