これぞ最新最上級のインナーカスタム
斬新な内装スタイル提案をさまざまに具現化してきた「ニューイング」が放つ最新バージョン。それは、星空のごとき光の演出がきらめく、まさに贅を尽くした極上コンプリートだった。
そんなアウディR8をベースに内外装をスペシャルにまとめた1台を紹介しよう。
乗り込んだ時の匂いや質感、そしてコクピットの景色。
もしかしたらエクステリア以上にクルマと自分との相性を推し測るダイレクトな体験であるし、助手席に座った人も、クルマの良し悪しや個性を、内装の設えから静かに嗅ぎ取っているものだと思う。
それゆえ、スタイルアップにおけるインテリアの演出は、より慎重になりたいポイント。しかし、最近のクルマ、とくに輸入車のインテリアはイジる余地のないほどに完成度が高い。ひと昔前はステアリングやシフトノブを換えてなんて、内装のパーツ交換はカスタムの入り口に近いものだったけれど、今はそんな時代じゃない。
いまのクルマでハイレベルなカスタムフリークの間では内装をヤルこと。それが”張り替え”。そんな時代の到来をイチ早く読み切り、内装張り替えのスペシャリストとして確立してきたのが、兵庫県西宮市の「ニューイング」だ。同店では各部のレザー化といったオンリーワンな内装メイクを専門としており、最近ではELシートを使った光るシート演出や、高反発素材”エアークッション”をインナーに組み込んだ張り替えなど、新しい提案にも事欠かない。
【NEWING AUDI R8】
赤と黒のスタンダールカラーで迫るエキゾチックな外装のテンションを途切れさせることなく、同じ配色で組み立てられた今回のインテリアチューン。エクステリアの赤と黒のバランスに準じたイメージで、この一台のために特別に設えたパッケージであることを物語る。ステアリングの黒の切り替えなどはサスガと思えるポイントだ。
絶妙な面積配分で切り替えた黒いパートにはウルトラスエードが用いられており、隅々まで上質なマテリアルが行き渡った空間に息を飲む。が、感じ入るのはまだ早かった。プラネタリウムのごとき明滅光が頭上できらめく、その名も『スターダストルーフ』こそが今作のハイライト。この幻想的な光の演出は、実際にロールスロイス・ファントムや同レイスで純正オプション採用されているもので、まさにエグゼクティブを標榜する注目の一手。キャビン後部に隠した光源体から取り出した約1000本もの光ファイバーを一本一本ハンドメイドで組み込み、またたく星空そのものに光量をひとつひとつ調整するという、じつに手の込んだ仕掛けだ。
インテリアメイクの可能性を、またひとつ切り拓いた「ニューイング」。現実味のあるレベルで、これ以上に贅沢な手法は他にちょっと、思いつかない。
内装すべてが純正ベースとなっており、ニューイングによる張り替え効果がリアルに伝わってくる。ナッパレザーの高級な質感、繊細なデザインが隅々まで行き渡ったサマは、まさにワンオフの真骨頂。
ロールスロイス風の『スターダストルーフ』を自前のクルマで再現できる”カスタム”として確立。パンチングレザーの穴を光の明滅点とすることで、消灯時でも高級な質感をキープした。光は7色、切り替えられる。
ダッシュボードからドア上部、シートエッジへと走らせたゴールドのラインは、レザーを細く縫い込んだもの。大枠のイメージは赤黒のバイカラーだが、この3つめの差し色が全体のリンク役として効いている。
「ニューイング」オリジナルのデザインステッチも本作の見せ場のひとつ。
各部の表皮をただ単に高級な素材に置き換えるだけでなく、こういうパターンの切り替えを用いる手法は、アパレルのハイファッションブランドに通じる。
SPEC
アルピール・アウディR8-RSRコンプリートボティキット FRP ¥1,680,000+税/カーボン ¥2,400,000+税
フロントリップスポイラー FRP ¥200,000+税/カーボン ¥360,000+税
サイドディフューザー FRP ¥300,000/カーボン ¥400,000+税
リアサイドディフューザー FRP ¥180,000+税/カーボン ¥280,000+税
リアウイング FRP ¥400,000+税/カーボン ¥600,000+税
オーバーフェンダーセット FRP ¥650,000+税/カーボン ¥800,000+税
カーボンボンネット ¥680,000+税
カーボンリアフェンダー ¥800,000+税
ニューイング TEL0798-63-1777
http://www.newing-inc.com