【News ALTO WORKS(5MT)】
羊の皮を被った狼は130馬力を叩き出す
36ワークスの馬力競争で我々が知る限りトップクラスに位置する「News(ニュース)」。
スバルのインプレッサクラスが使うIHIの「RHF5タービン」をマッチングさせ、純正ECU書き換えによる制御で130psをマークする。「News」はオリジナルのタービンキットを始め、鍛造ピストンなどのエンジンパーツまで幅広く取りそろえているメーカー。今後はこの130馬力仕様を『N2キット』としてECU書き換えとセットで販売していくようだ。
インプレッション!!
いい意味で爆発的かつ暴力的な加速が味わえる130ps仕様。
ちょっと乗り手を選ぶ恐怖も少々あったものの、ミニコースならば持て余すぐらいのパワーに感激。覚悟を決めてシッカリとハンドルを握りたくなる、まさに男のマシンという印象だった。
News HA36S ALTO WORKS | |
タービン | News RH5ターボキット |
インジェクター | 300cc |
インタークーラー | Newsオリジナル |
CPU | News書き換え |
吸気 | Newsオリジナル |
排気 | Newsオリジナル |
タイヤ | DL ディレッツァZⅢ(165/55-15) |
ホイール | レイズ TE37 SONIC(15inch) |
サスペンション | スピリット |
ブレーキ | アクレ |
【R’s ALTO WORKS(5MT)】
街乗りからタイムアタックまでオールラウンダー仕様
新旧のスズキ・スイフトのチューニングで有名な「R’s」。
得意とするスズキ車でのアドバンテージを活かして、ライバルに先駆け、純正ECUの書き換えROMチューンにいち早く着手。強化ブッシュやエンジントルクダンパーなど、マニアックなパーツも多数ラインアップする。今回は「クローバーターボ」が開発するハイフローターボのテストも兼ね、100ps仕様を試作。ハイパワーにも関わらず連想する過激さはなく、NAのリッターカーのようなトルクでスルスルと走るクルマに仕上がっていた。
インプレッション!!
純正タービンとは比較にならないパワーはあるものの、誰でも運転できる100馬力という印象。すごくマイルドでスムーズといった感触だ。
全体の底上げから来る余裕の走り。「狙い通りです」とはR’sの松野代表。
R’s HA36S ALTO WORKS | |
タービン | CloverTurbo試作品 |
インジェクター | 交換予定 |
インタークーラー | R’s テスト品 |
CPU | R’s スーパーロムECUプロ |
吸気 | R’s パワークリーナー、シリコンインテークパイプ |
排気 | R’s タービンアウトレットキャタライザー、レーシングフロントパイプ&センターパイプ、ハイパフォーマンスマフラー |
タイヤ | BS ポテンザRE71R(195/55-15) |
ホイール | エンケイ(15×6.0J INSET43) |
サスペンション | R’s ハイパフォーマンスダンパー |
ブレーキ | アクレ R’s仕様、R’s ブレーキホース、スリットローター |
ちなみに、「100psを生み出すには、なぜタービン交換が必要なのか」について。
ターボはそもそも空気を圧縮して、エンジンへ強制的に送り込む装置。純正タービンから風量をアップさせたハイフローターボに交換することで、より多くの圧縮空気を効率良くエンジンに充填することが可能になり、簡単にパワーアップできるのだ。
エンジンパワーのみならず、足回りやブレーキといったトータルバランスが重要。HA36の持つ軽快な走りをさらに磨いて、個々に合わせたチューニングを楽しんでほしい。
(レポート:岡田幸一)