「マセラティ・レヴァンテS」を
有名シェフの仕立てらしい逸品へと調律
【Maserati Levante S】
撮影現場に現れた超マッシブなマセラティ・レヴァンテS。
颯爽と降りてきたのは、「たいめいけん」の三代目、茂出木浩司シェフだ。「たいめいけん」といえば、昭和6年創業の洋食レストラン。特にオムライスは有名で、味のほどは言うまでもない。
そんな名シェフにおける”クルマ作り”、こちらも一切の妥協はなかった。
「たいめいけん」と言えば、押しも押されもせぬ洋食屋の名店。東京・日本橋にて今も変わらぬ味を守り続けるのは、三代目の茂出木浩司シェフだ。無類のクルマ好きであり、”マフラーの音が好き”という理由でマセラティにハマったのは数年前のこと。「グラントゥーリズモ」をベースにカスタマイズし、最終的には2段カナードやGTウイングを装着するまでに至った。
過激に作り込んだグラントゥーリズモだったが、カスタマイズが一段落すると乗り換えたくなる彼なりの法則。ちょうどそのタイミングでジャパンプレミアされたのがマセラティ初のSUV「レヴァンテ」だった。日本上陸1号車のレヴァンテSを手に入れたかと思ったら、このスタイルになったのだという。
「何でもイチバンが好きなんで、とことんやり切るんです。この日にボンネットが間に合わなかったのが残念ですね(笑)」とは茂出木シェフ。
レヴァンテSのハイライトはなんといってもオーバーフェンダーだろう。ワイドボディキットをいち早く手に入れて東京オートサロンでお披露目となったのだが、超マッチョなボディになったことで、合わせるホイールがない。そこで東京・中央区のプロショップ「ミストラル」花柳氏の出番となった。
花柳氏が選んだのは、カールソンの『1/10Xブラックエディション』。巨大なワイドフェンダーに対してそのまま装着できるわけもなく、スペーサーを介してセットした。ピアスボルトとビス打ちのフェンダーがリンクして、スパルタンでありながら高級感の漂う足元を創り出したのだ。
ちなみに、ウエストラインから大きく造形された「ナカガワレーシング」のワイドボディキット。同キットの監修をおこなっているのは「TRA京都」の三浦氏だ。
そして、フロントには「マンソリー」、リアスポイラーには「プロコンポジット」など、カーボンパーツも満載だが、それ以外はネットオークションにて入手したものが多いという。
インテリアのアイテムも含め、レヴァンテ用を見つけたら取り敢えず落札するというのが茂出木流。取材当日も「ノヴィテック」の『カーボンボンネット』が届いており、「ミストラル」に持ち込まれることになった。
また、エンジンは「デジテック」でチューニング済み。さらに「グループM」の『カーボンラムチャージャー』との相乗効果でGTSに迫るパワーを獲得しているそうだ。
ステアリングやセンターパネルなど細部に至るまで徹底的にカーボンに変更。小物パーツを探すのも茂出木シェフの楽しみ。
クルマいじりが大好きなシェフが「ミストラル」とともに仕立てたマセラティ・レヴァンテS、唯一無二の存在となった。
茂出木浩司シェフ
MAXキャッホーの決めポーズは、TVでもお馴染み。ヤフオクなどの通販好きで、パーツを自ら落札してカスタムしているんだとか。
たいめいけん
東京都中央区日本橋1-12-10
www.taimeiken.co.jp
TEL 03-3271-2465オムライスやポテトコロッケ、グラタンなどの看板商品はどれも優しく懐かしい味わい。アクセスは地下鉄日本橋駅から。コレド日本橋のすぐそばだ。
取材協力:ミストラル TEL03-5566-0259
http://mistral-co.jp
(リポート:オートファッションimp編集部)