最終型でも10年落ちのBP/BL型は消耗品の寿命が伸びた世代
Fドライブシャフトは右側が要注意
定番のチェックポイントといえるドライブシャフトブーツは、高熱を帯びた排気管が真下を通るレイアウトのため、フロントの右側だけが早めに劣化する可能性が高い。まずは右前から確認を!
放置されがちなリアデフ
エンジンやミッションの油脂類交換を励行している場合でもリアデフオイルの交換を忘れられることは少なくない。長時間の連続高速運転を行なう機会が多いと熱による劣化が早まるのを認識したい。
距離が少ない個体はマフラー内部に水がたまりがち
短時間でのエンジンON/OFFを繰り返す乗り方が続くと、マフラー内部の水が蒸発せずに貯まり、錆の原因に。年式の割に走行距離が少ない場合は要注意。エンジンは始動後1時間程度は回したい。
丈夫になったミッションの落とし穴とは?
5速MTのTY75型はかなり丈夫になったが、前後で異なる銘柄のタイヤを履くと抵抗の差が生じてセンターデフに負担がかかり、最悪の場合はミッション共々重大な損傷を招く。激安中古車では要注意。
新世代メカが満載のBM/BR型は新機構のメンテ管理が比較的楽になっている
メンテフリーのCVTもフルード交換を推奨
CVTのフルードは無交換、または10万kmで交換とされているが、4〜5万km程度での交換を推奨。ただし一般的な整備工場ではできない場合も多いので注意。金属ベルトは半永久的に使える。
ごく稀にガタが発生する電動パワーステアリング
電動パワーステアリングになりパワーステアリング・フルード漏れのリスクから解放された一方、まれに遊びやガタが大きくなることがある。取材車両はEJ25型搭載車だがFB系はチェーン駆動で耐久性が向上している。
チューニングカーはどうメンテする?
3〜5世代目のレガシィは比較的安心できる
レガシィというクルマの性格、また時代背景的にも3代目以降のモデルでは過度なパワーアップがはかられたり、無茶な改造が施されるケースはほとんど見られないので、中古車を選ぶ際の安心材料になっている。それでもエンジンのECUを交換した個体は年月が経つと不調をきたす可能性が高くなる。元に戻せない改造には高いリスクがあると認識したい。SHOP DATA
中津スバル販売
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(TEXT/マリオ高野)
(リポート/SUBARUマガジン編集部)