無駄なく最後までシートを使い切る
予算3万円の”お手軽プラン”とは?
GT-R専門誌「GT-Rマガジン」のデモカーである日産・スカイラインGT-R(R34スペックII ニュル)が、走行距離30万kmの大台を迎えたそうだ。
そのぶん運転席シート外側の生地が摩耗の限界を超えてしまったわけで…。そこで思いついたのが、以前にR32GT-Rで施工したという『カナザワボディリペアー』の運転席&助手席シート入れ替えメニュー。パッと見は同じだが、裏の形状やシートとフレームを止める部品が異なれば、交換は難しくなるはずだが、R34GT-Rでも入れ替え可能なのだという。
ただし、作業レポートは後ほど述べるとして、交換するにあたり注意点が3点ある。
1_左右入れ替えるため、背もたれにリクライニングディバイスが収まる”穴空け”が必要
2_リクライニングデバイスを隠すよう付けるため、側面生地を一部カット
3_座面表皮をレールに止めるための部品を加工して取り付ける
しかし、交換することによって座面の張りが復活し、サポート性が向上。助手席の使用頻度が少なかったぶんだけ、新車に戻ったかのようにリフレッシュ感が得られたそうだ。
【背もたれの損傷比較】
【座面の損傷比較】
また、リクライニングデバイスが入る背もたれ側面もサポート形状に傷みが見受けられた(右が運転席、左が助手席)。さらに運転席の座面下は、シート表皮を剥ぐと中からスポンジの粉がポロポロと。見えない部分の劣化も進んでいたようだ。
見た目にも違和感なしで鮮度もアップ
リクライニングデバイスのカバーを外した状態で、施工前と施行後の違いを確認。
施行前は、さすがにすべてのパーツが収まるべきところに収まるように形状が作られている。とはいえ、施行後もセンターコンソール側の可動金属部の露出が少し大きくなるくらいで、比較しなければ違和感は最小限といったところ。
復活の具合はわかりにくいが座った感覚は雲泥の差。特に座面は”こんなに張りがあったのか”と、大きく効果を感じたそうだ。
なお、内側のデバイスはセンターコンソールで見えない。サポート部の破れは、最も負担がかかりにくい助手席内側に。
純正の中でも一級品と言われるスカイラインGT-Rのシート。そのぶん、できる限り長く使用したいものだ。ちなみに、気になる価格は左右交換で3万円。高いと感じるのか、安いと思うのかはアナタ次第!
取材協力:カナザワ ボディリペアー TEL046-223-7319
http://kanazawa-bodyrepair.jp/