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電飾を輝かせたアートトラックが鈴鹿サーキットを走行!【ビデオ】

映画「トラック野郎」で菅原文太が乗った
ホンモノの”一番星号”がサーキットを走行

8月25〜26日に鈴鹿サーキットで開催されたライブイベント「泡フェス」がアートトラックとコラボレーションした「泡トラ」を開催。DJによるライブパフォーマンスと大量の泡によるこのイベントは、夜の帳が降りる18時半には7台のアートトラックが一斉に電飾を点灯させ最高潮に達した。
26日に行われる「鈴鹿10時間耐久レース」の表彰式前の催しとなるアートトラックによるグリッドウォークのリハーサルが25日夜に行われ密着取材することに成功。アートトラックがサーキットを走行する姿をビデオで収録した。

日本の「アートトラック」は、ここ数年、海外のアーティスト、ファッション系デザイナー、インスタグラマーなどから「クールなアート」として注目されている。
その発祥を辿れば、1975年から4年間制作され続けた「トラック野郎」という映画に登場したデコトラといっても過言ではない。その内容は、主人公である「星 桃次郎」を演じる故・菅原文太氏が、愛車のトラック「一番星号」を電飾で飾りたて、長距離トラッカーとして全国各地を走るというものだった。ちなみに、その桃次郎の相棒だった「松下金造」を演じていたのは故・愛川欽也氏だ。
この映画に影響されたトラッカーたちが愛車を飾り立て、当時の高速道路上はじつに煌びやか様相だったことを筆者も記憶している。

鈴鹿サーキットで行われたライブイベント「泡トラ」に、この映画で登場したホンモノの「一番星号」を筆頭にアートトラック7台が登場。いずれもアートトラック界でトップクラスのカスタマイズをしたトラックばかりで、昼と夜それぞれで魅せる姿は実に楽しく美しい。

ちなみに鈴鹿10時間耐久レースの予選は「BBSエキサイティングアタック」と名付けられ8月25日の午後に行われ、ポールポジションを獲得したのはNO.28ハブオート・フェラーリ488GT3(N.フォスター/D.ベレル/吉田広樹)。賞金100万円をゲットした。

8月26日に行われた「鈴鹿10時間耐久レース」の決勝では、メルセデスAMGチーム・グループMレーシングのNO.888メルセデスAMG GT3(R.マルチェッロ、M.エンゲル、T.ボーティエ)が優勝を果たす。

その表彰式前に、このアートトラックによるグリッドウォークがグランプリコースで行われたのだが、前日の25日は、リハーサルとしてコースに7台のトラックを並べたのだ。
通常のグリッドウォーク同様、鈴鹿10時間耐久レースの予選を見に来たお客さんなどにもグリッドを開放。コースでのイベントが終了してからかなりの時間が経過した19時半から始まったが、予想していた以上に多くの人が集まり、キラキラと電飾を光らすトラックを前に記念写真を撮っていた。

 

グリッドウォークが終了すると、今度はパレードラン。大きく派手なトラックが隊列をなしてホームストレートから1コーナーへと進入。東コースを1周した。

日本が生んだ「アートトラック」という文化は、映画にもあったようにちょっとヤンチャな人たちのものだったが、今や世界が認める芸術へと進化した。

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