700HPを発揮するモンスターマシン、
ヨルグ・ミュラーが好タイムを叩き出す
BMW M5をベースにチューニングモデルの開発を進めている「ACシュニッツァー」。先頃、最終段階のテストがドイツ・ニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)で行なわれ、結果は良好だったようだ。
テストドライバーは、ミスターBMWことヨルグ・ミュラー。BMWのトップガンであり、デイトナやスパ、そしてニュルといった名だたる24時間レースで勝利を得ている凄腕レーサー。昨年までBMWチーム・スタディでSUPER GTに参戦していたこともあり、日本でもお馴染みのドライバーだ。
今回のタイムアタックで用意されたM5は、ACシュニッツァーの鍛造21インチホイールに、KWチームと共同開発した車高調整式サスペンション”V4″、カーボン製のエアロパーツなどを装着。そしてエンジンはECUと排気系の変更でノーマルより100 HP/100Nmアップとなる700HP/850Nmまで引き出されている。
タイヤウォーマーも確認できるほど入念なセットアップが行なわれた結果、マークしたタイムは7分29秒5。これはAMG GTSよりも6.8秒、M4 GTSよりも7.5秒、そしてノーマルのM5よりも9.4秒早いタイムだ。
ヨルグ・ミュラーのドライビングも凄まじいが、ACシュニッツァーのM5は十分に応える仕上がりまでになっていた。
上の動画は以前ザクセンリンクという別のサーキットで行なわれたアタックの模様。ラップは1分31秒71というタイムをマークしている。ドライバーは同じでヨルグ・ミュラー。
このようにサーキットをしっかりと走り込んで開発が続けられているACシュニッツァーのM5。正式なリリースがじつに楽しみである。