高齢者、子供、シートベルト、飲酒運転…、
「交通事故死ゼロを目指す日」は9月30日に
9月21日(金)から30日(日)まで「平成30年 秋の全国交通安全運動」が行なわれる。
内閣府ホームページの用網によると「広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り,交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに,国民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより,交通事故防止の徹底を図ることを目的とする」と記載。同時に「交通事故死ゼロを目指す日」は9月30日に定められた。
「平成30年 秋の全国交通安全運動」の全国重点は以下の4つ。各項目の趣旨を説明しておこう。
1)子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止
かけがえのない子供の命だが、依然として道路において子供が危険にさらされている。また、高齢者の交通事故死者数が「交通事故死者数全体の半数以上」を占め,その減少が強く求められている。
そして、ニュースでも見るように高齢運転者による重大交通事故も増加しているのも事実。ドライバーは、速度を控えて子供の急な飛び出しや高齢者の動きに注意したい。
2)夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
日没時間の急激に早くなった秋口。夕暮れ時や夜間は重大事故につながることが多く、歩行中・自転車乗用中の死亡事故が増加している(夜間の死亡事故の約3割が20時〜21時に発生)。
ドライバーや自転車を利用する人は、早めのライト点灯を。歩行者は、ドライバーから見えやすいように反射材の着用をオススメする。
3)全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
後部座席のシートベルト装着率は一般道で36.4%。高速道路でも74.4%と、依然として低い(2017年度 警察庁・JAF合同調査)。
また、チャイルドシートの使用率は64.1%。徐々に増えているとはいえ、大切な命を守るためにもチャイルドシートの確実な取り付けや全席でのシートベルト装着は徹底してほしい。
4)飲酒運転の根絶
酒酔い運転をすれば「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」。酒気帯び運転では「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」と、飲酒運転には厳しい罰則が課せられる。にも関わらず酒を飲んで運転するという不届き者が後を絶たないという事実。
酒類の提供や車両提供もダメ。もちろん飲酒運転者のクルマに同乗することもダメ。今更なのだが、飲酒運転に関する運転者以外の者に対する罰則があることもお忘れなく。
22日からは連休もはじまり、レジャーや旅行に出かけられる方も多いだろう。交通事故防止のためにも心を引き締めて安全運転を心がけてほしい。