ファミリーカーは前輪駆動が多いのはなぜ?
駆動方式で変わるメリット&デメリット
クルマには、FF、FR、MR、RR、4WD、と大きく分けて5つの駆動方式が存在します。それらはエンジンの搭載位置と駆動輪を表す、言わば略語。
では、ぞれぞれの駆動方式はどのような特徴があるのでしょうか。
【FF】
ファミリーカーといった乗用車タイプではメリットが多い傾向です。
【FR】
代表的なメリットとしては、FFだと重量バランスが前方に集中するのに対して、FRは前後バランスに優れ、後部座席の乗り心地が良くなることなどが挙げられる。大排気量の高級セダンなどはFRが採用されていることが多いほか、自然なコーナリング性能を持つため、TOYOTA 86といったスポーツカーもFRとしているのです。
【MR】
このエンジンが搭載される位置により、2シータースポーツカーに採用されることがほとんど。重心が限りなくクルマの中心にあり、どの駆動方式よりも回頭性に優れているのが特徴です。
先述したフォーミュラカーはMRになっていて、運動性能を究極に高めるには理想的な駆動方式と言えるでしょう。
【RR & 4WD】
一方の4WDは四輪駆動(フォー・ホイール・ドライブ)の略で、FF、FR、MR、RRが前輪か後輪のどちらか2輪が駆動するのに対して、4つのタイヤすべてが駆動する方式。雪道などの悪路に強いイメージですね。ちなみに、SUBARUは「AWD(オール・ホイール・ドライブ)」、メルセデスは「4MATIC」と、メーカーによって独自の呼び方があるのも特徴です。
というわけで、次回は駆動方式によって変わる走りの違いを解説します。