SUPER GTやS耐に参戦する豪華ドライバーがサーキットを安全に楽しめる走行の心得を伝授
NAPAC(Nippon Auto Parts Aftermarket Committee:日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)が主催するサーキット走行会が、9月26日に静岡県・富士スピードウェイで行われた。
予定台数を大幅に上回る100台超の応募があり、大盛況なイベントとなった。
クルマのアフターパーツの素晴らしさや楽しさを多くの人に体感してほしいとして開催されている「NAPAC走行会 in 富士」は、今回で27回目の開催。参加するクルマは、マフラーや足回りをカスタマイズしたライトチューン仕様からエンジンまでチューニングしているフルチューン仕様までさまざま。NAPACとしては多くの人にサーキット走行の楽しさを体感してもらおうと、走行会は自己申告したラップタイム、富士スピードウェイの走行経験、車種などによって基本2グループに分けられ、直線スピードやドライバーのスキルなどの差が発生しないように配慮されている。
今回は約20名が富士スピードウェイを初めて走行する参加者もいたが、プロドライバーによる特別講習を開催して、安心・安全に走行できるようにしているのが、走行会のメリットといえるだろう。
参加費用は、1時間走行(30分×2本)で2万1000円(早割は1万9000円)、2時間走行は3万9000円(同3万6000円)と、富士スピードウェイの全長4.5kmのレーシングコースを十分に楽しめるのにリーズナブルなこともあって、リピーターが60%以上という人気を誇る走行会。希望者には、ラップタイムの計測(3000円)も行ってくれる。富士スピードウェイといえば1.5kmと長い直線。フルチューン仕様のクルマだとストレートエンドでは300km/hに達し、ライトチューン仕様でもスピードリミッターを解除してあれば200km/hを超えることも可能な高速サーキットだ。
そのようなスリリングなコースゆえ、走行前のドライバーズミーティングではレーシングドライバーによるコース攻略法や安全のためのアドバイスがシッカリと行われたのである。ちなみに、この走行会に招かれたドライバーが実に豪華。S-GTドライバーの柳田真孝選手、谷口信輝選手、片岡龍也選手ほか、村田信博選手、島谷篤史選手、伊藤りな選手とモータースポーツ界で活躍するドライバーばかりの6名。さらにそのドライバーによる各メーカーのデモカー同乗走行も行われていた。
走行時間は1時間(30分×2本)または2時間を選択できるわけだが、いずれにしてもハイスピードな富士スピードウェイを連続して走るにはノーマルでは無理。というかブレーキもエンジンも数周しかもたないクルマが多いはずだ。
そういう意味でも、ブレーキの耐久性をアップしたり、エンジンの冷却性能パーツへの換装・追加などによるカスタマイズは必要。NAPACとしては、このようなスポーツ走行体験をもとに、サーキット走行もできるクルマに仕上げられるカスタマイズパーツの重要さを伝えているわけだ。
また、サーキット走行に対応したパーツは、日常でもエンジンなどのコンディションが安定させ、万一のときでも確実に止まれるブレーキ性能など、正しいパーツ選びをすることでクルマの耐久性・安全性を高めることもできる。
パドックにはNAPAC会員の中から21社がブースを出展。パーツに関する質問を受けたり、イベント特価の商品の販売などが行われた。中には発売前のパーツをいち早くお披露目しているところもあった。
さらに協賛各社から豪華商品のプレゼントも用意されている。
走行時間も十分にあり、豪華なゲストドライバーなどなど、参加費用以上のオトク感のある走行会とも言えるだろう。