ウェッズの最高峰に与えられた
さらに深化する設定色へのコダワリ
「クレンツェ(Kranze)」といえば、ウェッズのなかで最高峰に位置付けられるブランドである。
目の肥えたドレスアップ・カスタマーを虜にする圧倒的なオーラは、長年に渡って「最高級ホイール」として揺るぎない地位を確立してきた。その理由は、彫刻で掘られたような繊細かつ刺激的なデザインありき。
ひと目でクレンツェと分かる芸術品とも言われる美しい造形は、履かせた時の存在感が他とは一線を画すのだ。
「クレンツェ」を指名買いするリピーターたちを目の当たりにしてきたが、この独創性こそクレンツェの持ち味といっても過言ではないだろう。
そして、設定する”色”へのこだわりも深い。ブラックポリッシュやシルバーといったテッパン色が多い中で、SBC/ポリッシュやクロームといった光輝系や特別色の存在など、手間暇をかけたフィニッシュが数多く並ぶ。
「クレンツェを履けばクルマがリッチに生まれ変わる」。
感度の高いクルマ好きからそう思われている理由。それこそが、フラッグシップに与えられたテーマなのだ。
そこで2018年モデルの『Kranze Weaval(クレンツェ・ウィーバル)』を題材に、各色のキャラクターについて紐解いてみたい。
【SBC/ポリッシュ】
スパッタリングとの美しいコントラストを放つ王道カラー
SBC(スパッタリング)をベースに、スポーク天面をポリッシュ(切削加工)したクレンツェのイメージカラー。ポリッシュと、スポーク側面や奥まった部分で黒く輝くSBCとの美しいコントラストが魅力であり、その人気ぶりは高くクレンツェの全モデルに採用される。
SBCとポリッシュとのコンビネーションは、じつに15年以上前から展開。高級路線カラーの先駆けとなっている。
【ハイパークローム/デザインクローム】
クレンツェこその使命カラーは究極のラグジュアリーを表現する
スポークの天面をはじめ、側面や細部にいたる部分まで、職人が1本ずつ手作業で研磨。なだらかな鏡面仕上げにより、これ以上にないラグジュアリーを表現するのがハイパークロームだ。
ウィーバルには、ナットホールまわりの星型造形を引き立てる「デザインクローム」を採用。クロームの質感を変えることでメリハリを与えるなど、じつに芸が細かい。
圧倒的なツヤ感や鏡のような光沢感こそ、ハイパークロームならではの真骨頂。莫大な手間とコストがかかるフィニッシュゆえに、他メーカーで設定されることは滅多にない。
そのぶんだけ履かせるだけの価値はある。究極のラグジュアリーは、たとえ高価でも多くのフリークを唸らせる”特別な色”。ウェッズではクロームを20年以上に渡って採用しており、いまではクレンツェ最大の武器となっている。
【ブラック&バフ】
ワンランク上の足元へ導く、黒と鏡面との妙技
フェルゼンでも採用された「ブラック&バフ」は、ブラックをベースに1本1本を手作業でバフ仕上げするという、まさにクラフトな注目カラー。
スポーク側面にかけて走る鏡面のラインは、ありがちの”ブラック×ポリッシュ”にはない強烈な個性とインパクトを与える。
【ストーングレーメタリック/ポリッシュ】
造形美を引き立てるウィーバルの戦略カラー
毎年、新色を設定してくることでも話題のクレンツェ。ウィーバルに与えた「ストーングレーメタリック/ポリッシュ」こそが、2018年のニューカラーである。
落ち着いたトーンのグレーにほのかな青みを感じさせる様は、まるで高級石材というべき唯一無二の色合い。また、光の反射を生み出すため、ウィーバルの造形を華麗に引き立てていることも特筆すべき。
試行錯誤から生まれた風合いは斬新そのものである。
他にもクレンツェでは、モデルごとに全10色以上を展開し、その持ち味を引き立てている。
また、塗装の密着度や耐久性、色落ちなどをチェックする”塗装評価”を全カラーで実施。徹底したクオリティの追求もカスタムホイールのトップメーカーであり続けている理由だろう。
なお、設定色にはないカラー(クレンツェで使用するカラーのみ)をオーダーできるメニューを展開予定。例えば、ウィーバル専用「ストーングレーメタリック/ポリッシュ」を他のクレンツェで仕立てられることが可能となりそうだ。
こだわり抜いたフィニッシュで生まれる本物のオーラ。
クルマ好き、カスタマイズ好きにとって「足元がリッチにキマると最高な気分」になるはず。そんな快楽に浸りたいなら、クレンツェは間違いなく刺さる1本となるだろう。
クレンツェ・ウィーバル
◎サイズ:19〜22インチ ◎価格:¥98,000〜¥218,500
「スーパーカーニバル2018」では現物をナマで見られる大チャンス!
ウェッズは、大阪府の舞洲スポーツアイランド(風のそよぐ丘 空の広場)で開催される「スーパーカーニバル2018(10月7日)」に出展。当日は、最新作を履かせたデモカーをはじめ、こだわりのデザインとフィニッシュで描かれたホイール展示を行なう予定。
百聞は一見に如かず。ぜひ、会場へと足を運んでいただきたい。入場料無料。