前のクルマも後続車のナンバーもしっかり録画
残したい映像を任意で保存することができる
交通トラブルが原因の煽り運転による凄惨な事件が発生して以来、ドライブレコーダーへの注目が高まっている。最近は、前方だけでなく室内からの後方映像も撮影できるタイプや後方用カメラなどが登場し、録画できる範囲が広くなる傾向だ。
「データシステム」のドライブレコーダー『DVR3100』は、前後それぞれに1つずつカメラ筐体を備える2カメラタイプ。とくに後方用カメラはリヤウインドウに装着するため、後続車が接近してもナンバープレートまでしっかりと録画できる。しかも、残しておきたいシーンをフロントカメラの操作部でかんたんに保存できるのも大きなメリットだ。
ドライブレコーダーは、エンジンを始動すると同時に電源が入り自動的に録画を開始する。
しかし、フルハイビジョン(1920×1080)の高精密録画をすると8GBのmicro SDカードに残せるデータは約55分程度と意外に短い。それ以上の時間が経過すると、古い映像から順に上書きして録画を続けている。もちろん、事故などで大きな衝撃を感知すれば、ドライブレコーダーにもよるがその前後1分の映像は上書きされないようにイベント録画(データを保護)されるようになっている。
ところが、悪質な運転のクルマに後方から煽られたとき、その状況の映像を残すには任意に手動でイベント録画にしなければ、時間の経過とともに上書きされてしまうわけだ。
もちろん、データの上書きがされる前にmicro SDカードなどのメモリー媒体をカメラから抜き取ってしまえば良いのだが、なかなかカンタンにはできることではない。データシステムの『DVR3100』は、前方用カメラと後方用カメラの制御を、すべてモニターの付いた前方用カメラ本体部で行っているので、手元でイベント録画のスイッチを入れることが可能だ。
リヤ用単体のカメラも登場しているが、衝撃を受けたときしかイベント録画ができないので、煽り運転被害にはあまり有効とはいえない。
また、前後2つのカメラがフロント用カメラ一体式となっているタイプは、後方の映像を室内越し(フロントウインドウから後ろを見たときの映像)。もし、後続車が車間距離を詰めて接近したときは、ナンバープレートが見えない可能性はかなり高い。
そういう意味でも、リヤ専用カメラをフロント用と別筐体にしている『DVR3100』は、後方の映像もしっかりと録画できるので安心といえるだろう。
また、クリアな映像を映し出す3.0型モニターは、ワンタッチでフロント用とリヤ用の映像を切り替え可能。さらに後続車にドライブレコーダーを搭載していることをアピールできるステッカーも同梱されている。
ちなみに『DVR3100』は、最新鋭のプロセッサーと1/2.9型CMOSセンサーを搭載し、フロント用内蔵カメラ、車内設置用リアカメラともにフルハイビジョンを実現。フロントカメラ、リアカメラともに対角140°(水平125°・垂直60°)の広角6層ガラスレンズを採用し、死角の少ない広角ながらも歪みを抑え、クリアな映像を実現している。さらにガラスレンズは、樹脂レンズよりも透明性が高く、劣化による白濁などの症状も発生しにくいという高い耐久性も確保しているのだ。
また、GPSが搭載されているので、録画と同時に位置情報や車速情報、日時も同時に記録できるようになっている。地デジチューナーやカーナビへの影響を与えるEMIノイズ対策済みだ。
電源は、シガーソケットからなのでDIYで装着することもできる。さらに付属のシガーソケットにはサービスUSB端子が付いているので、スマートフォンなどのUSB機器の充電もできる。
多様化・低価格化などでドライブレコーダー選びは日々難しくなっているが、本来の目的である周囲の様子をしっかりと録画できる『DRV3100』はオススメの逸品といえるだろう。
なお、発売は10月10日を予定されている。価格はカメラ2基と16GBメモリーSD、電源ケーブルなどがセットされ3万4800円(税別)。
データシステム TEL086-445-1617
https://www.datasystem.co.jp
DRV3100詳細ページ https://www.datasystem.co.jp/products/dvr3100/index.html