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マツダの飽くなき挑戦「ロータリー・エンジン搭載車ヒストリー(国内編 Part 3)」

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)

トルク20kg・mで車重3トンを牽引

3連発の二つ目は、REPUと同じく74年に登場したマイクロバス「パークウェイロータリー26」。
こちらは、65年に登場したマツダ初のマイクロバスであるライトバスA型/C型の後継モデルとして72年に登場したパークウェイ26の派生モデル。ちなみに、ライトバスA型は、69年にTBS系でオンエアーされたドラマ『青春に飛び出せ!』で有名になったマイクロバスだ。これは前年にデビュー曲の『恋の季節』が大ヒットした5人組ピンキーとキラーズが主役の青春コメディ。彼らの足として日本全国を旅したキャンピングカーが、このライトバスA型だった。

それはさておきキャブオーバートラックのタイタンの初代モデルをベースに生まれたパークウェイ26は、ラダーフレームにリジッドアクスルをリーフスプリングで吊った前後サスペンションを組みつけたタフなシャシーを採用。タイタンと同様に2リットルのガソリン・エンジン/2.5リットルのディーゼル・エンジンを搭載していたが、『パークウェイロータリー26』は、その4気筒エンジンを654cc×2ローターの13Bに換装したもの。
2代目ルーチェのモデル末期に追加投入された13Bは、パワーこそ135馬力と充分なものがあったが、そもそもは車重が1t~1.5tの乗用車用のエンジン。3t近くもあるマイクロバスに対しては、僅か20kg・mに過ぎないか細いトルクでは明らかに力不足だった。

その半面で乗用車用として開発がすすめられたロータリー・エンジンだけに、その頃から大いに注目されるようになった公害対策の面ではライバルを一蹴。当時の国内における排出ガス規制値を大幅に下回り、リアウィンドウやボディ各所に『RE公害対策車』のステッカーが誇らしげに貼られていた。

【Mazda Parkway Rotary 26 Microbus Type AE(1975)】

REPU、パークウェイロータリー26、ロードペーサー、マツダ、ロータリーエンジン同じく、マツダ・クラシックカー博物館フライに収蔵展示されていたパークウェイロータリー26。マツダの本家本元である本社併設のマツダ・ミュージアムでもパークウェイロータリー26は館内展示ではなく、屋外に展示(駐車?)されているだけのようだが、もともとは工場だったり倉庫だったりした建屋を改造して博物館の展示ホールとしたケースでは、このように大型の車両も展示することができる。ちなみに、ここマツダ・クラシックカー博物館フライの展示ホールは、もともとトラムの車庫だった建屋を改造して生まれた、というから広さは充分だ。

 

【↓次ページへ続く↓】

 

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