輸入車ホイール市場に大反響を及ぼした
マーベリックとクレンツェの投入
『ウェッズ』は、スポーツ系からドレスアップ系まで幅広いブランドを展開する、まさにホイール業界の巨人といえる存在だ。
もともと国産車をメインターゲットにしていたたが、VWゴルフ/アウディ専門店である大阪の「ユーロマジック」とのコラボをキッカケに輸入車シーンに本格参入。それまでにはないデザイン性は、大きな反響を巻き起こした。
【MAVERICK(マーベリック)】
「当時はゴルフ4からゴルフ5に人気が移行する頃で、輸入車に対する偏見も少なくなり、国産車からの乗り換えも増えたタイミングでした。そうしたユーザー層にとってウェッズの知名度は抜群でしたから、コチラの想像よりも抵抗なく受け入れられた記憶があります」とユーロマジック廣岡代表。
当時は手頃な大口径、ましてや組み立てホイールの選択肢が少ないことも追い風となり、瞬く間に販売数を伸ばしていったという。
「ウェッズ」の現行ラインナップを眺めると、欧州車に適するブランドとしては『マーベリック』と『クレンツェ』のふたつが挙げられる。
硬質でシンプルなデザインを基調に、サイズの自由度が高い2ピースの『マーベリック』に対し、『クレンツェ』はオーガニックなシルエットと高級感溢れる3ピース構造、さらに希少なクロームが設定されるのも特徴だ。
簡単に分類すればカジュアルな『マーベリック』と、ハイエンドの『クレンツェ』となるが、ユーロマジック製作のアルテオンの装着サンプルからも分かる通り、カチッとしたユーロスタイルが楽しめるマーベリックに対し、クレンツェの場合はメーカーコンセプトカーに近い、近未来的なスタイリングを楽しめる点こそが特徴だ。
【kränze(クレンツェ)】
「両方ともにサイズも豊富で、ミドルクラスからSUVまで幅広く対応できるのは国産ならではの強みです。なにより安全性や安心感があり、造りもよく、かつ手頃ですから魅力は十分です」と廣岡代表。
定番にこだわらず、自身の感性でホイール選びができる柔軟さがあるのなら、このウェッズの2ブランドは候補に入れて間違いないはずだ。
取材協力 ユーロマジック http://www.euro-magic.com