長年培ってきた経験とノウハウで
最良のフットワークとルックスを実現
1974年に発売され、現在7代目が展開されているフォルクスワーゲン(以下VW)ゴルフ。世界一の自動車メーカーの主力モデルは、スタイルアップのベース車としても常にナンバーワンのシェアを誇ってきた。
当然、VW専門ショップのイシカワエンジニアリングでもゴルフの取り扱いが多くなるわけで「最近はほとんどがゴルフ7ですね」と石川代表は話す。
「要望が多いサイズが8J×18と8J×19で、個人的にもゴルフ7には8Jがいいと思っています。インセットはデザインによりけりで+45前後。17インチの場合は、キャリパーが大きいゴルフRなどでは干渉することがあるのでフィッティングの確認が必要です。7.5Jはほとんどいないのが実情ですが、車検がどうしても心配という方や純正のリプレイスメントとして考えている方が選んでいるようです」
「ウチの場合は乗り心地やフィーリングの向上を目指してホイールを替える方が多いので、できるだけ落としたいとか、ベタベタにしたいと言われることはあまりないですね。個人的にも30ミリくらいまでに抑えるのがいいと思うし、機能面を考えたら15〜20ミリあたりに落ち着くんじゃないでしょうか」
ホイールも車高調やダウンスプリングもあくまで機能パーツ。イシカワエンジニアリングでは、走行性能の向上や理想とする乗り味、使用するシーンなど、目的に合わせてセレクトすることを推奨しているというわけだ。
ただ、ホイールは靴に喩えられることも多いほど、ファッション的要素も強い。そのためちょっと石川サ ンの好みも含めて、ゴルフ7にマッチするホイールについてうかがった。
「なんだかんだいっても、やっぱりシンプルなホイールが好きですね。ボルクレーシングの『TE37』やニュースピードの『RSe52』のようなしっかりした太いスポークだったり。『RSe11』のような軽量感のあるデザインに惹かれます。色は基本的にシルバー。BBSだったらガンメタを選びますね」
そのような理由からイシカワエンジニアリングでは先に述べた3つブランドの取り扱いが大多数を占めるが、ユーザーに対しては予算に合わせて提案することも多いという。
「一番高価なのがBBS。そこから10万円安くなるのがボルクレーシングで、さらに10万円コストを抑える ことができるのがニュースピードといえるでしょう。鍛造ならBBSかボルクレーシング、鋳造ならフローフォーミング(リム成形技術)のニュースピードという考え方で選ぶ方法もあります。もちろん他のブランドも扱っていますが、いずれにしても走りに向いたホイールを勧めています」
ゴルフに全モデルを装着して
マッチング状態をチェック!
というわけで、ここでは石川サンが推す3ブランド10モデルのマッチングシミュレーションを実施。
ニュースピードのスポーツスプリングキットで約25ミリローダウンし、イシカワエンジニアリングが展開するiスウィープのボディキットでトータルコーディネイトしたゴルフ7.5を題材に、スタイリングのチェックを行った。
NEUSPEED RSe10
8×18で8.6kgという軽さを誇るデュアル5スポークホイール。
「ニュースピードのホイールはビッグキャリパーに対応していますが、なかでもこのモデルはブレーキの選択肢が広いです。センターの彫りが深いイマドキっぽいデザインがウケています」
Satin Bronze/Machined Silver/Satin Gun Metal/Hyper Black/Satin Black
NEUSPEED RSe11
昨年リリースされたニュースピードの新たな顔となるモデル。
「センターが落ち込んだオーソドックスな11スポークは、根強いファンから好まれるデザイン。ブラッククロームなども用意しているので、質感や色で個性を発揮したい方にもお勧めです」
17×8.0 +45 5/112
Glossy Black/Glossy Silver/Satin Bronze
NEUSPEED RSe12
7.5Jも揃えるメッシュデザインホイール。カラーバリエーションも豊富。
「7.5×18+50はボディからホイールが出てはいけない規定がある日本独自のサイズ。スポーツテイストを加えたいし、軽量化したいけど、8Jは嫌だという方からの需要があります」
18×7.5 +50 5/112
Gun Metal/Hyper Black
NEUSPEED RSe16
17インチの展開となる約9㎏のライトウェイトキャストホイール。「ゴルフ5の純正キャップが入るので、純正っぽさを漂わせながらメッシュデザインでひと捻り加えたい方からの人気も高いモデルです。純正ホイールでは物足りない方にもお勧めです」
17×8.0 +45 5/112
Glossy Black/Glossy Silver
NEUSPEED RSe102
ニュースピードレースシリーズの中で唯一19インチと20インチを展開。
「19インチで10kg以下という軽量なモデル。今っぽいテイストを取り入れたシンプルなコンケーブ系デザインが19インチで魅せたいというゴルフユーザーから支持されています」
19×8.0 +45 5/112
Hyper Black/Satin Bronze/Glossy Black/Satin Gun Metal
RAYS VOLK RACING TE037 6061
ボルクレーシングの、いやレイズを代表するロングセラー鍛造ホイールの進化モデル。
「力強いデザイ ンでありながら軽いTE37は個人的にも好きなホイール。根強いファンがいることも頷けます。長く売れ続けているホイールには相応の理由があるんだと思います」
19×8.5 +45 5/112
Formula Silver
RAYS VOLK RACING ZE40
軽量で剛性の高いディスクを追求した結果生まれた10本スポークを備える鍛造1Pホイール。「軽さという面で際立っているモデル。スポーティなデザインが好みという方にはもちろんですが、サーキットでがんがん走りたいという人にも勧めています」
18×8.0 +50 5/112 Matte Blue Gunmetal/Bronzer
BBS RF
軽さを求めるドライバーの想いに応えた5クロススポークデザインホイール。
「ホイールは絶対にBBSというVW&アウディ乗りから人気が高いモデル。こちらから勧めなくても、軽快に街乗りしたいというBBSファンがセレクトするホイールです」
18×8.0 +45 5/112 DS
BBS RE-V
BBS独自の三次元切削で軽量化を実現した伸びやかなV字スポークデザインホイール。「ワンランク上の高級感を求める方にいち押しのモデル。19インチも視野に入ってくるホイールです。BBSで共通していえることですが、サイズは8Jがオススメ」
18×8.0 +42 5/112 DB
BBS RI-A
国内最高峰レースのスーパーGTに投入されているホイールと同一の思想、同一の造形で作られた究極のレース仕様モデル。
「サーキット志向の走り重視の方にはコレ。スタイリングはもちろんのこと、走行性能を高めたいのならこのホイールですね」
18×8.0 +45 5/112 MGR/DS
NEUSPEED New Wheels
RSe122
18×8.0~9.5 +45 5/112 Gloss Gun Metal/Gloss Black/Gloss Bronze/Machined Silver
RSe142
19×8.5~9.5 +45 5/112 Gloss Gun Metal/Gloss Black/Gloss Bronze/Machined Silver
イシカワエンジニアリング http://www.ishikawa-engineering.com