駐車できるスペースならばどこでもOK??
意外と知らていないタブーな場所
キャンピングカーは「走る家」と言われる事がありますが、はい、その通りです。
が、夜になればどこかに停まらないといけません(近い将来、自動運転のキャンピングカーが実現すれば、寝ている間も走行できますが……)。
そこで問題になるのが、その”場所”。恐らく、今一番、車中泊が多いのは道の駅でしょう。
でもご存知ですか? 道の駅は基本「仮眠・休息」の場所で、厳密には車中泊は出来ません。長距離トラックの運転手さんが仮眠するので「寝ちゃダメ!」とも言えず、かといって「車中泊OKよ!」とも言えない、中途半端な存在なんです。だから、バッドマナーが蔓延しちゃうのですね。
これは高速道路のSA/PAも同じこと。だから、「このままだと、眠くて爆死しちゃう!」と言う時に仮眠するのは、事故防止の為に仕方がないかもしれませんが、キャンプ場みたいにガッツリと一晩泊まっちゃうとか、海沿いの道の駅で、魚がよく釣れるから連泊なんてもっての外なんですね。
日本は快適な車中泊施設が少ない
でも、日本は、キャンピングカー先進国に比べて、安全・安心・快適な車中泊施設が本当に少ない。
例えば、安全・安心・快適といえるキャンプ地は、日本では約300箇所に対して、米国は約1万1000箇所、日本よりも国土面積が少し大きいフランスでさえも約1万1000箇所。
だから、みんな知ってか知らずか確信犯か?、道の駅に泊まっちゃう。
また、ちょうど、良いスペースだからと、道沿いの駐車スペースとかに、車中泊すると、私有地だと怒られますし、業務車の中継地だったりすると、朝、起きたら、業務車に取り囲まれて、怖い顔したおじさん達に睨まれるなんと事もあるかもしれません。
キャンピングカーは安全・安心・快適なところがあれば完璧
それから、夜遅くに施錠されてしまう駐車場なんかもあり、ビールを飲んで良い気分の時に「移動して下さい」なんて言われて「強制飲酒運転」を強いられる可能性もあります。また、広くて車中泊できるところは、他の遊びに使われる事もあります。私も、広々とした駐車場でマッタリしていたら暴走族の一団が到着して、すぐ隣でジムカーナレースされた事がありました(今、思い出しても恐ろしい!)。
それで業界も、くるま旅施設として、RVパークや湯YOUパークなどを普及させようと努力していますが、中々、追いつかない。まだまだ足りない。それでも、専用のくるま旅施設なので、非常に快適であって後ろめたさがない。堂々と泊まれる訳です。それから、電源があるところは猛暑でもエアコンが使えるとか、入浴施設が近いとか、長旅の疲れも癒されます。
キャンピングカーは、安全・安心・快適なところがあれば、完璧ですな!
(イラスト:さいば☆しん)