20万キロになればハーネス、ゴム類は必須!!
ベアリング交換で延命処置を行ないたい
まずは、20万km以上で見ておきたい消耗部位について。10万km交換を推奨するブッシュ、ゴム類だが、通常走行ならギリギリ使用可。20万kmでは各部のジョイント部の金属摩耗が進み、ガタが見られる場合があるので、圧入される金属部の交換が望ましい(ボールベアリング、ベアリング レースなど)。
ハイキャスジョイントやドライブシャフトは、20万kmではブーツのみではなく、本体ごとの交換か、リビルトが望ましいだろう。エンジンオーバーホールにも最適な時期なので、サージタンクの下側は上側から作業するのが難しい部位であるハーネスやゴムホースも交換しておきたい。
【ハーネス】
エンジンの近くに装着されるハーネスは熱による硬化でボロボロな状態。端子もほぼ劣化しており、接点復活剤を塗っても復活しないことが多い。ハーネスを新品に交換すると電圧が安定し、調子がよくなりやすい。エンジンを降ろしたときはハーネスを交換するチャンスたといえよう。
30万kmともなれば長年の使用でグリスが劣化、
さまざまな金属摩耗がトラブルを生む
プロペラシャフトのような非分解部品を除いた回転部位の劣化は、それまでのメンテナンスによって症状が異なる。しかし、30万km未交換の場合は、ジョイント部のベアリングだけでなく、圧入部分の表面まで摩耗が進むケースも。
グリスの劣化が主の原因で、その劣化具合に応じてヘタるスピードが変わる。30万kmは長年の金属摩耗によってこれまで想像していなかったいろいろな部位にトラブルが発生しやすいのだ。そのまま放置を続けるとガタが大きくなり、最後は破断。回転部位の劣化は危険が伴うので、点検して早めに交換してやるべきだろう。
なお、「ガレージヨシダ」では2つのリフレッシュプランを用意しているが、いずれも20万kmを想定。今後は30万km以上をターゲットにした過走行パッケージも検討中とのこと。